Editor's Blog

ずっと深呼吸していたくなる、屋久島の休日。

こんにちは。先日遅い夏休みをいただき、屋久島を訪れてきました。編集YUKIです。
屋久島は、10年以上前から行ってみたかった場所のひとつでした。まだ森に行く前から、屋久島の空気はとてもいい匂いがしました。きれいに澄んでいて、木や植物のちょっと甘い香りのする空気は、吸い込むと身体が浄化されるようでした。

向かったのは、往復10時間かけて会いに行く縄文杉……ではなく、『もののけ姫』の舞台のモデルになったことで知られる白谷雲水峡でもなく、「ヤクスギランド」。

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このほのぼのとした名前からは想像できないほど、ここは屋久島の森のさまざまな魅力が詰まった、ガイドさんたちにも人気の森なのだそう。軽装でも歩ける遊歩道からハイキングコースへと足を踏み入れると間もなく、ヤクザルが迎えてくれました。こんな至近距離で見られて感激。

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前日に降った雨のおかげで、苔が水分を含み、ふかふかのじゅうたんのようになっていました。写真だと分かりにくいのですが、グリーンの苔の先に付いた雫が水晶のように煌めいていました。

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今回案内いただいたのは、「ウルトラマリン(Ultramarine)」を主宰する川田圭人さん。スタンドアップパドル(SUP)やシュノーケリングなど海のアクティビティのスペシャリストですが、屋久島の森の知識と愛情もいっぱいで、歩きながらいろんなことを教えていただけます。ご興味のある方はぜひサイトからお問い合わせしてみてください!

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歩くこと約3時間。2番目に大きい屋久杉ともいわれる大和(やまと)杉に出合えました。樹齢は推定3,000年~4,000年、標高1,260m。縄文杉は離れた場所から眺めるそうですが、この大和杉は目の前まで行くことができて、思う存分ここで時間を過ごすことができるのが大きな魅力です。

屋久杉には、ヤマグルマなど何種類もの木や植物が着生しているのも興味深かったです。上のほうにナナカマドの枝が伸びて紅葉している杉もありました。複雑で豊かな、森が本来の姿で迎えてくれることが、海外からも人を惹きつけてやまない理由のひとつのようです。

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ヤクスギランドの出口を目指すまでのあいだにこんな光景も。日頃の運動不足がたたり、翌日からしばらくはペンギン歩きしかできないくらい筋肉痛になりましたが、行けて本当によかったです!

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翌日には島の南のほうにも行きました。北と南で気候や植物がまったく異なるのも屋久島の特徴で、11月なのにここは南国かと思うくらい暖かく、植物も色鮮やか。

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ポインセチアが本来の姿でのびのびと育っていました。もうすぐお花屋さんの店頭に並ぶ子たちと同じ種類とは思えないほどワイルドな佇まい(笑)。

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陶芸家の山下正行さんの埴生窯(はにいがま)にて、愛犬のスプーンちゃんと、愛猫のなかの1匹でとても人懐こい猫さん。近づいてきてくれたので写真を撮ろうとしたら、そのまま足元まで直進して頬ずりしてくれました。

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埴生窯の近く、いま工事中の松峯大橋から望む、透明な水と緑の山々。

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宿泊していたのは宮之浦という北のほうの港町。その宮之浦港のフェリーターミナル待合所のビル2階にこの夏、一湊珈琲焙煎所が移転オープン。スペシャルティコーヒーと、コーヒーをおいしく淹れるための道具、そしてコーヒーに合う音楽のCDも扱っています。お店ではレコードプレーヤーでレコードがかけられ、豊かなひと時が過ごせます。

このお店を営むのは高田忠幸さん・みかこさんご夫妻。みかこさんは店名にも付けられた屋久島の最北端の町・一湊のご出身で、東京で編集者をしていたこともあり、来年3月には屋久島の本の刊行を予定しているそう。とても楽しみです。

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夜にはここに通いました。宮之浦の益救神社(やくじんじゃ)近く、日本料理店や寿司店で修業を積んだ藤森敏宏さんがオープンした「パノラマ」

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地元で水揚げされた魚介類や地野菜を使った料理はどれも本当においしく、地元っ子や海外からの旅行者で連日賑わいます。メニューの中から、「炙りサバ寿司」¥1,500。屋久島名物のひとつである「首折れサバ」を使った棒寿司は絶品!

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屋久島から持ち帰ったものたち。左から、屋久島のみなさんにこよなく愛される芋焼酎「三岳」のワンカップ¥500、島結より「だし醤油の素」¥800と「焼きあご だし塩」¥540、一湊珈琲焙煎所の「グアテマラ ウエウエテナンゴ」150g ¥1,200。実家の愛犬にはヤクシカジャーキーを入手しました。

今回訪れて素敵だった場所も、次回ぜひ行ってみたい場所も、まだまだたくさんあります。またの機会にご紹介できることを願って!

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