Editor's Blog

ちょっと怖い絵に夢中です。

こんにちは、編集KHです。
最近大好きな女性の画家さんが2人います。

ひとりめは今井麗(いまいうらら)さん。インスタグラムで今井さんのイラストを目にしたとき、今まで見たことのないトーンにびっくりしました。例えが下手で申し訳ないのですが、冷凍庫から取り出したものを10分くらい放置しておいたような、まだ溶け切らない、でもカチカチではない温度、みたいなトーンです。ハーゲンダッツのアイスクリームでいえば適温です。描かれているお料理もどこかヒンヤリしていて、とっても美味しそうなのに、ちょっと怖い。トーストやホワイトアスパラガスからも冷気のようなものが伝わってきます。

ふたりめは榎本マリコさん。榎本さんが描く女性たちには、本当に昔から知っているような親近感を勝手に抱いてしまいます。その一方で、すでに矛盾しているのですが、どこか近寄りがたい、どこか謎めいているというか、怖~い雰囲気もあるのです。あまりに榎本さんのファン過ぎて、本誌で村上香住子さんの連載いただいている「猫ごころ 巴里ごころ」のイラストをご担当いただくとともに、過去には「彼女と時計の肖像」という企画でも6人の女性たちを描いていただきました。

韓国でベストセラーになったという『82年生まれ、キム・ジヨン』の表紙もあまりに素敵で即ジャケ買い。(実際読んでみると、韓国の女性たちの在り方がひしひしと描かれていて、とっても面白いです。松田青子さんの「女性たちの絶望が詰まったこの本は、未来に向かうための希望の書」という帯文にも並々ならぬ説得力があり、ぐっときました)。

今井さんの作品も、榎本さんの作品も、“ちょっと怖い”のですが、怖いもの見たさというか、心地よい中毒性があります。ただでさえ外は寒いのに、ぞぞぞ……という刺激を求めてずーっと眺めてしまう今日この頃です。

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