感動の、塩むすび。
先日久しぶりに京都へ行ってきました、編集MIです。実は京都はおまけ、で、メインの目的は大阪へ、マシュー・バーニー作の超大作、6時間もの映像が繰り広げられる映像オペラ『RIVER OF FUNDAMENT』を観に行ってきたのです。京都と大阪は目と鼻の先、それならば、京都にも久しぶりに行こう!ということで京都へ2泊してきました。
ルネッサンス様式の建築、大阪市中央公会堂。
マシュー・バーニーの作品は、大阪の国指定重要文化財でもある大阪市中央公会堂で上映されたのですが、これがすごかったです……。3部で構成され、休憩が2回。わかってはいましたが、体験するのには一日がかりです。映像はグロい場面も多く、上映開始するやいなや目を覆いたくなるようなインパクトのものもあり、かなり刺激的。普通にそういう場面が展開され続けるので、次第に慣れていく自分がいましたが。マシュー・バーニーという人の異才っぷりに感嘆しつつ、終了後はぐったりして帰路に着きました。
そして、大阪市中央公会堂は建築もみどころなので、館内もいろいろ見て回って来ました。
階段。壁の色や手すりのデザインが美しい。
壁に使われている石もキレイ。
京都へは、大阪へ行く2日前に入りました。晩ごはんの場所も決めずにのらりくらりとしていた私たちに京都在住の友人が、「ブランカに絶対行ってほしい、本当においしいから!」と何度も語りかけてきます。でも、「予約が本当に取れないんだよ」と……。夕方になり、さて、そろそろお店決めないとな~という時に、吉報が。「予約取れたよ!」と。
いそいそとお店に出かけると、こぢんまりとしたアットホームなお店はとても居心地がよく、カウンター席でとる店員さんとのコミュニケーション具合がなかなかいい塩梅なのです。お料理は本当に絶品で、全部試したくなるおいしさ。多国籍感がありながら、それがうまく和に落とし込まれていて、そのバランス感が絶妙なのです。
まずはおつまみにと、アナゴと鱧を頼みました。
アナゴです。
鱧です。
そして初めての味!と感動しきりだったのは、パクチーの白和え。
パクチーの白和えは、あの苦みと白和えの甘みがうまく溶け込んでいました。
京都在住の友人にこれは絶対食べたほうがいいと言われていた、肝焼きです。
ひととおりお料理をいただいたら、やはり〆はお米です。ここではお米が食べられる時間が遅い時間帯のため、タイミングが合わなければ出合えないのですが、私たちは19時30分頃に入ってかれこれ4時間ほど滞在していたので、問題なしでした。
お米にもいろいろメニューがあり、さんざん迷った挙句、いくらと鮭のごはんに決定。つやつやの美しいお米はもちろん、いくらと鮭の合わせも本当においしい……涙。
いくらと鮭のごはん。
ぺろりとたいらげた私たち。その後も、目の前で盛られていくお米や、次々と握られていくおにぎりを見つつ、ため息をもらしていました。
炊き立てのお米が目の前で盛られていく心地よさ。
これが塩むすび!
そんな私たちを見て、店員さんが、「はい」とひとつ、塩むすびを手渡してくれたのです。オーダーしていないのに! よっぽど欲する目つきをしていたのでしょうか。ありがたくいただくと……。お米の粒感がしかり立った歯ごたえもよい食感、きりっと効いた塩気が食事の〆にぴったりで、でもおいしすぎておかわりしたくなる。思わず翌日の朝ごはんにと、お土産に頼んでしまいました。
この塩むすび、本当に本当においしくて、こんなにおいしい塩むすびは初めて食べました。久々に全身で感動したので、その思いをここにお伝えしておきます。
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