
星付きシェフの腕前を、リュクスな京都のホテルで。
こんにちは、編集KIMです。
ザ・リッツ・カールトン京都に初めて行ってまいりました。久しぶりの京都です。そこで出合ったのは、古都のリゾートとしての隠れ家宿の美しさ、そして、星付きシェフの料理が味わえる素晴らしい饗宴。あっという間でしたが、刺激と安らぎ二重奏のショートトリップでした。
エントランスは鴨川の流れをそのまま取り込んだような水の流れる場所。入口は黒壁になっていて、看板がザ・リッツ・カールトン京都、と出ているだけで存在を主張していないのに、塀の内側に入った途端に、静やかな和モダンの空間が広がります。
このエリアの左が館内へと続く扉になっています。
美しく飾られたロビーの大きな盆栽。お部屋にも盆栽が置かれているのです。
名和晃平さんのびわのオブジェ。館内には、あらゆるところにアートピースが置かれていて、ゲストアクティビティのスタッフに頼めばアートツアーを行ってくれるそう。
お部屋もステキでした。訪れた人が、京都の趣を感じられるように準備されたものがたくさん。部屋のインテリアも、和の要素を組み込みながら、あくまでも現代人の生活スタイルに合わせた造りに。まるでバリのリゾートに訪れた時のリュクスな癒し感を、和のデザインで叶えたような雰囲気です。
鴨川に面した部屋から、遠くの山の風景が見えます。翌朝、大きなアオサギが羽根を広げて飛ぶ姿も見かけたりして。「おおお!!!」と思わず独り言。
ウェルカムフルーツもこんなに美しい。黄桃や種なしブドウが置かれていました。他に京の抹茶を使ったあられやおせんべいなどまで! 青いボトルはお酒の仕込水 伏水。伏見の名水だそう。
今回、ここを訪れたいちばんの目的は、「Stellar Dining Series(ステラ ダイニングシリーズ)『星の饗宴』 by The Ritz-Carlton」を堪能すること。2018年から始まったこのリッツ・カールトンの企画は、アジアとヨーロッパの7軒のリッツ・カールトン ホテルから星付きシェフを集合させたスペシャルなディナーイベントです。京都は、9月18日、19日で終了してしまいましたが、今後、10月9日~13日はザ・リッツ・カールトン広州(中国)にて開催。この地域を訪れる方は申し込んでみては?
今回は、ザ・リッツ・カールトン京都のイタリア料理ラ・ロカンダの井上勝人シェフ、カナリア諸島にあるザ・リッツ・カールトン・アバマのバスク料理レストラン、M.Bのエルラント・ゴロスティサ シェフがタッグを組んで、モダンキュイジーヌを披露。お料理は、後でご紹介しますね!
左がゴロスティサ シェフ。M.Bはバスク料理を提供するミシュラン2ツ星。右が井上シェフ。リッツ京都のラ・ロカンダはミシュラン星獲得を目指しています。
そして、アペリティフタイムには、同ホテルのバーテンダー浅野陽亮さん、リッツ香港の天空のバー、オゾンからミクソロジストのオスカーさんが来日。まずは、ユニークなカクテルでのおもてなしからスタートしました。
香港の摩天楼、ザ・リッツ・カールトン香港の上階のバー、オゾンは訪れてみることおすすめです!リッツ香港では、あんな高いフロアにプールがあることでも話題になりましたね~。ハナシそれましたが、これがオスカーさん。すごいキマジメな雰囲気で注いでいますが、お話するととてもフレンドリーな人物。メキシコご出身。ミルキーメテオという日本のウィスキーのカクテルや、メスカルを使ったカクテルも。


こちらのバーのバーテンダー浅野陽亮さん。浅野さんが今宵つくってくださったカクテル、アプレシオは、テキーラをベースに抹茶やハーブが生かされていて、とても透明感があってキレイでした。水の美しさを感じるようなすっきりした味わい。
開催の挨拶中のホテルマネージャー、アレクサンダー・マックブライドさん。どことなく、ベネディクト・カンバーバッチに似てませんか?
カクテルを楽しんだ後は、ディナーテーブルへ移動しました。
最近、こういう一直線のテーブルでのディナーって多いです。プレゼンテーションも洗練されてます。
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ここからは素晴らしい料理をわんさかご紹介します!
「パエリアクラッカーと魚介カポナータ」と、見えないところに技あり、な「カポナータ」。クラッカーの塩気が絶妙で食欲がいっきに増しました。
ゴロスティサ シェフのシグニチャーメニュー、「滑らかなフォアグラクリームとトリュフゼラチン」。フォアグラの湖にお花が咲いたようなお皿。フォアグラの風味がこんなふうに、ゼリー状になって生かされているのは初体験でした。
「リゾット パルミジャーノ 天然茸」。こちらにかかっているオレンジのつぶつぶは、実はカラスミではなく、卵黄をカラスミ風にしたものだとか。
カラーコントラストが見た目にも美しい「ロブスターと生姜のブラックラビオリ カレーとコーヒーの泡」。
素材そのものも上質だから甘みも塩けもちゃんと素材そのものに宿ってふっくら仕上げられた「キンキ アクアパッツァ」。
「鳩のローストパスタ 茸とスプリングオニオン トリュフタッチ」。もうここまでくると、おなかいっぱい!なのに、おいしいから胃袋に入っていってしまう肉料理。
「ヘーゼルナッツサブレ レモンクリーム ジャンドゥーヤ風味」。プラリネのパフも食感のアクセントに。
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この日、一直線のディナーテーブルから真正面に見えていたのが、かつての藤田財閥の邸宅の名残を残した畳のディナースペース。こちらのレトロ感はとても眩くて、きものを纏ってのミニパーティなどしたら素敵だなあ、と思いました。
畳の床に、障子、梁、ガラスの照明など別世界。
ちなみに、Stellar Dining Series『星の饗宴』by The Ritz-Carltonは引き続き行われ、来年も秋を目安に行われるようです。
ディナーにこんなにたくさん食べてしまったのに、翌朝もおいしい朝ごはんをいただきました! それだけ素材がよくて、調理法にも現代的なヘルシーの感覚も添えて創られた上質の料理はカラダによいということか!と納得。


朝ごはんはまず湯豆腐から。そして、小鉢がたくさん載った膳に、最後は釜だきのごはんで締めます。おかゆという選択肢もあり。
ここは都会の麗しき隠れ家、古都のアーバンリゾート。ぜひもう一度、ゆっくり訪れたいです。

ザ・リッツ・カールトン京都
京都府京都市中京区鴨川二条大橋畔
tel : 075-746-5555
www.ritzcarlton.com
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