Editor's Blog

「食べるバター」がコンセプトの危険なお店。

基本はお痩せですが、実は人生で二度ほどだいぶ丸くなったことがあります。それは、妊娠後期と学生時代の留学。特にイギリス留学中は、食後のビスケット(バターたっぷりのクッキーやショートブレッド)、スコーンにたっぷりのクロテッドクリーム、シンプルなホールミルクにフレッシュなバターをのせたトーストがおいしくておいしくて……。原因は、大好きな脂肪分高めの乳製品。

いまでも日本で手に入るフランス産のエシレやボルディエのバターも、貴重な国産のカルピスやよつ葉のバターも大好き! でも、それなりの年齢になり、体のためにいまは良質なものを少しずついただくのが信条です。

しかし、最近見つけたのが「食べるバター」というコンセプトの危険なお店! やはり見逃がすことができない性のため、行ってまいりました。目黒区八雲にある、カノーブルという国産バター専門店です。おもにネット通販をされていますが、ネットで売り切れ表示になっている商品でも、毎週金~日曜に在庫があれば東京工場の一角で購入することができるんです。

私は、「ダンディー・ピーティ」と「グラン・クリュ・テロワール・ドミニカ」という2種を購入しました。食べるバター、というコンセプトだけあって、驚くほどライトな口当たり。冷凍で購入して、半解凍もしくはそのまま、口の中で溶かして味わうというユニークなスタイルを提案されています。

ecf5f683ae8c8851ea80.pngピート(泥炭)とウィスキーオークでスモークしたバター。お酒のおつまみにそのまま、食事のおともにバゲットに添えても。ナッツとゲランドの塩、カカオニブもイン。「ダンディー・ピーティ」70g¥1580

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ビーントゥバーにのように、産地にこだわった良質のチョコレートを融合させたコレクションから、甘くない「グラン・クリュ・テロワール・ドミニカ」70g¥1339。ドミニカ産カカオ68%のチョコの柑橘のような酸味と、ゲランドの塩のカリッとした食感をアクセントにした発酵バター。

お店には、常時15~20種類以上のフレーバーバターと、パクチー、ピンクペッパーを組み合わせた料理に使えるバター「パクチニスト」や季節のフレーバーが揃う “コレクション”が揃います。オーナーがデザインされているというパッケージもおしゃれで、バター界のモード派という感じ。話のタネにもなるので、贈り物にもぴったりです。

実はもうひとつ、「カノーブル・ザ・バターサンド」(¥2,700)もゲット。気がつけば、しっかり危険領域に踏み込んでおりました。焦がしバター、フレッシュバター、発酵バターの3種を使用したバタークリームのみをサンドした、潔いシンプルバターサンドです。まずはこのお店のバターをお試しされてから、このサンドを食べてみるのがおすすめ。カノーブルのおもしろさがよくわかるのではないかと思います。こちらは、出向く1週間前にお電話したら予約できました。


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そんなバター好きの私が担当するサンドスイーツ特集を10月下旬に公開予定。こちらもぜひ、お楽しみに!

カノーブル(ナショナルデパート東京工場)
東京都目黒区八雲2-6-11
tel : 03-6421-1861
https://depa.jp/

編集G

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