Editor's Blog

水と建築とアートな古都、美しい金沢を満喫する旅!

ヘリコプターで金沢に降り立った編集YK。ヘリポートからタクシーに揺られること20分、金沢の市街地へやってきました。駅を挟んで南側のエリアには寺社をはじめとした低層の落ち着いた住宅街が広がり、町のいたるところに水路が広がる美しい街並みが目を癒してくれます。

街の中心となる金沢駅金沢港口(西口)から徒歩3分、駅からアーケードを抜けて今回お世話になる「ハイアット セントリック 金沢」に到着しました。

「ハイアット セントリック」はハイアットブランドの中でも、より「地元」に根差した宿泊が体験できるのが魅力のホテルです。街の中心街に位置し、観光スポットのどこへでもアクセスがしやすく、また地元出身のスタッフが知る人ぞ知る見どころやホットスポットを紹介してくれます!ホテルの入り口をくぐると、ブルーをバックに金箔で彩られた松をモチーフにしたアートがお出迎え。廊下には伝統芸能である加賀獅子の獅子頭や、加賀友禅を模したアートが飾られます。エレベーターで3階のロビーへ上がると、そこは高い天井をもつ広々とした空間。ここにも松が飾られ、金箔を貼ったアートが壁面にそびえ、旅の特別感を盛り上げてくれるのです。

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ルームキーを受け取って客室へ。エレベータの中には加賀友禅を染める際の色見本が目を愉しませます。到着した階のエレベータホールには、輪島塗で漆を濾すときに使った和紙を集めたアートが! 日本の伝統的なカラーリングの美しさを、新しいカタチで見せられたようです。部屋の案内表示の方向表示に使われていたのは、漆を塗るためのヘラでした。部屋番号の表示には色鮮やかな九谷焼の皿が使われています。一つひとつ模様が違うので、ついついほかの人の部屋の表示も覗きたくなります……(笑)。

今回宿泊したのは13階に位置する「キング」の部屋。キングサイズのベッドにゆったりとしたバスルームがあり、広々とした空間で心地よく過ごせました! 窓際にパソコンを置いて、金沢の市街地を見下ろしながらテレワーク。なかなかできない体験です。客室、ベッドの上にもブルーで彩られたアートが! これは……マンホール? なんともユニークな設えです。金沢には群青色で彩られた伝統的な茶室があるのだとか。高貴な青色は顔料の値段も高く、それを施した部屋で客を迎えるのは最大の敬意の表れなのだそう。

ちょうど空室になっていた「カナザワ スイート」も見学させていただきました。こちらも寛げるリビングスペースは青を基調とした壁の構成になっています。広々としたベッドスペースの枕の上には、和紙で覆われた欄間彫りの美しい壁面アートが広がります。また、浴室からは金沢の街が望め、九谷焼のアートも! この上なく贅沢なリラックス時間を演出していました。

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梅雨も明け、暑い夏の夕方にホテルにたどり着いたら何を置いてもまずはドリンクが欲しくなります……。ハイアット セントリック 金沢では7月16日、7月30日、8月6日、8月20日の土曜日に、シャンパーニュのヴーヴ・クリコのフリーフローをはじめ、シャンパーニュカクテル、フィンガーフードを楽しめるサマーソワレが開催されます。

会場となるのは3階のロビー奥に広がるオールデイダイニング「FIVE - Grill & Lounge」の、中庭に面した一画。一足お先に当日提供されるシャンパーニュのカクテルを味わいました。スッキリとしたヴーヴ・クリコに、ミキサーで繊細に泡立てたパイナップルジュースとラムが注がれ、グラスに飾られたオレンジが爽やかな香りを立てます。ひと口含むと、その口当たりのなめらかなこと! 優しい甘みと心地よい香りで、一気に飲み干してしまいました。暮れゆく日差詩を眺めながら、トロピカルなカクテルを愉しむ......。とても優雅な体験になりそうです!

街の散策を終えると、夜はルーフテラスバーにお邪魔しました。金沢の街を見下ろせるシティービューな席はもちろん、風が心地いいテラス席も! また、加賀棒茶など地元食材を使ったオリジナルカクテルも多数用意され、楽しい夜はあっという間に過ぎていきました。

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翌朝、ホテルで地元食材をふんだんに使ったモーニングバイキングを愉しんだ後は、金沢の街をひたすら歩いて散策です。

寺社仏閣が多い金沢の市街地は、街のいたるところに水路が流れる水の古都。歴史の深そうな建物や、古民家、古建築をリノベーションした素敵なショップが並んでいました。美術館が集まる地域への散策の途中で立ち寄らせていただいたのが、ホテルでおすすめいただいたコーヒーショップ「townsfolks coffee」。東京三宿、デンマークはコペンハーゲンとバリスタ、ロースターの経験を重ね、2020年に金沢にお店をオープン。焙煎機の立てるコーヒーのいい香りをかぎながら、落ち着いた空間でアイスカフェラテをいただくと、暑さもすっと引いていくようです。

また途中で立ち寄らせていただいた、ジャパンメイドのインテリアを紹介するショップ「niguramu」も、どれも家に置きたくなること間違いなしのセレクトです。レジ正面に展示されていたアクセサリーもかなり好印象!つい長居してしまいました。また、お店の前にある「keijiban」も面白い試み。ベルギーの雑誌「A/R」の編集長を務めるオリビエ・ミニョンが海外に居住するアーティストの作品を毎月「Keijiban」に掲示。掲示板のQRコードを読み込めば、アートの詳細表示や購入も可能という、新しい作品のプラットフォームになっているのです。

市街に散らばる名建築を始め、地図を片手に街中に美術館が点在する「KAMU kanazawa」の展示を捜し歩くのもとても楽しい時間でした。今年の夏は、「地元感」満載な金沢で文化的な散歩を楽しんではいかがでしょうか?

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