『ご近所物語』『パラダイスキス』に憧れていた編集者、"デニムが縫えるミシン"を触って......。
矢沢あい先生の漫画に育てられた編集YKです。『ご近所物語』、『パラダイスキス』の世界に憧れながらも、他の趣味を追いかけ続けて早幾年……。服は大好きながらも買う専門で、針と糸はしばらく持ってもみなかった生活を送っていました。
ところが今年も冬物を出す季節。長く着倒していたジャケットやコートのボタンが取れているのをそのままにしていたことに気付き、久しぶりにボタン付けをしてみることに。これがとてつもなく楽しいのです! あっという間に3着ほどのボタン付けを終えると、俄然「アフタヌーン・メラメラギャル」(※『ご近所物語』主人公・実果子のあだ名)に憧れた気持ちが蘇ってきました。
折しも、私が男性誌Penに在籍中に家電連載で取り上げさせていただいた「子育てにちょうどいいミシン」を製作したミシンメーカー、アックスヤマザキから「デニムも縫える」というミシンの発売情報が。燃えた心のまま、実機をお借りすることにしました。
クラシカルな見た目のこちら、その名も「TOKYO OTOKO ミシン」! デニムだけでなく、なんと革まで縫えてしまうという、趣味性の高い素材も扱える逸品です。
メーター表示もレトロで可愛い! さっそく試しに、ちょっと裾が長いなと思いつつ折って穿いていたジーンズの裾上げにチャレンジ。
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デニムを切りっぱなしで端処理していないのはご愛敬……(;'∀')。ご覧いただくと分かる通り、厚い縫い目の上も楽々と縫いつぶして進んでいきます!
針飛びもせず、キレイなミシン目に仕上がりました!
生地表もこの通り! 自分でも予想以上のきれいな出来に驚きです。さらに欲が出た私、いてもたってもいられず、ずっと行ってみたかった日暮里の繊維問屋街に出かけて厚い帆布を買い込みました……。
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フリーで使用できる型紙をダウンロードし、パターンを布に写し取っていきます。
生地を裁断し、仕事終わりに作業すること約1週間……。
人生初! 完全自作の洋服「ワイドサロペット」が完成しました。元の型紙には存在せずに自作した前ポケットの位置がずれてしまったり、縫い目が荒いところはあるのですが、
洋服のディテールでいちばん好きなアジャスターをこれでもかと追加して、ウエストやパンツの裾を絞れるようにしたり、ハンマーでリベットボタンを付けたり……。ヤバい、楽しい!! 今週もまた繊維問屋街に出かけて生地を撫でては、次の服の構想を練ってしまいます。洋服のリメイクや、ちょっとした改造なんかも出来るようになりたい、なんて、夢が広がるミシン。冬のおこもり生活に、またひとつ愉しみが増えました。
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