Editor's Blog

中谷美紀さんの『文はやりたし』でリフレッシュ。

こんにちは編集Dです。
今回は繁忙期のリフレッシュに最適だった本をご紹介。
2023年に発売された、女優の中谷美紀さんによるエッセイ『文はやりたし』(幻冬舎刊)。昨秋から冬にかけて猛烈に忙しくしている時に、通勤のお供にさせていただき、読むたびにリフレッシュできて心に活力を与えてもらっていました。連載エッセイをまとめた一冊なので、1つのテーマを20〜30分ほどの通勤電車で読むのにぴったりなのです。

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持ち歩きに嬉しい文庫オリジナルです。中谷美紀著 幻冬舎刊 ¥781

ドイツ人ヴィオラ奏者のティロ・フェヒナーさんとご結婚された中谷美紀さんは、現在、ご本人曰く「季節労働者」のように、1年の半分は東京で仕事し、半分はオーストリアという2拠点生活が定着。その様子が綴られたエッセイは、気持ちの良いオーストリアでの生活風景の写真からスタートします。エッセイの冒頭では、ドラマ撮影の準備に向けて手術を見学されていた話も。女優として幅広い役を演じられてきた中谷さんの勉強熱心な姿にただただ驚くばかり。

以前からオーストリアに興味があり、どんな暮らしをされているのだろうかと興味津々で読み進めていくと、夏には山荘の田舎暮らしで食料を入手する苦労や、ご近所付き合いに庭づくり、不便そうではあるけれど豊な自然に囲まれた自由気まま(そう)な暮らしに憧れを抱かずにはいられません。そして、コロナ禍に突入。慣れない暮らし、異国人としてコロナ禍に国を跨いで移動をされていたその苦労など、生き生きとした文体により中谷さんの生活を追体験しているようです。コンサートの様子を書いた回では、演奏家の裏話にハラハラドキドキし、遠い存在であったクラシックの演奏家たちが身近な存在に感じ始めます。女優、そしてオーストリアでの暮らしを追体験できてしまう非日常を楽しめる一冊、おすすめです。

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