
春、グルマンな旅へ! 白馬の新しい楽しみ方。
こんにちは、まりモグです。
春のある日、長野県の白馬に行ってきました。
「白馬といえば冬、白馬といえばやっぱりスキー!」というイメージが強いかもしれません。が、私が体験した白馬は、これまでのイメージを覆すものでした。いま白馬は、グルメヴィレッジとなりつつあるのです。
東京から白馬へ向かう途中に寄り道、ランチのために訪れたのがリンゴ畑に隣接する篠ノ井の「カフェ&パティスリー ロンディネッラ」。山の中腹にあるため、見晴らしばっちり。「信州キノコのジェノベーゼ」「長野市産ジビエ鹿肉の焼きカレー」等、長野の食材をふんだんに使ったメニューが楽しめます。なにより、絶対おさえておきたいのがデザート! 必食は「小林農園サンふじの窯出しアップルパイ」。寒暖差があるこの地域、極度の傾斜で育った小林農園のリンゴは甘味たっぷり。そのリンゴをサクサクのパイ生地&クッキー生地に包んだアップルパイは、リンゴの甘味を最大限に感じられます。アップルパイの提供がないいまの時期は「窯出しチェリーパイ」を提供するなど、旬の果物が主役になります。
実はこちらの店、バスクチーズケーキブームのきっかけとなった白金「ガスタ」の姉妹店。そのためバスクチーズケーキも販売しているのですが「中井侍銘茶のバスクチーズケーキ」はロンディネッラ限定! 長野県の天龍村で育つお茶を使っていて、食べるとお茶の香りがふわりと広がります。
カフェ&パティスリー ロンディネッラのエントランス。
手前から時計回りに、「小林農園サンふじの窯出しアップルパイ」¥550、「カフェラッテ」¥800、「中井侍銘茶のバスクチーズケーキ」¥900
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ランチを済ませ、いざ白馬へ。今日の宿は2022年末に開業したばかりの「KANOLLY resorts HAKUBA(カノリーリゾーツ)」。今回の旅のハイライトです。
3棟の建物が連なっていて、レストラン棟と宿泊棟に分かれています。
宿泊棟に入ると、広々としたリビングが。キッチン設備も充実しています。イタリア人デザイナー、ディエゴ・マーディガンの照明と、鉄平石という長野を中心に分布する石のインテリアが大人の雰囲気。


リビングを中心に、「白」「杓」「鑓」と名付けられた3つの大きなベットルームが。そう、こちら1日1組限定、棟まるごと貸し切りスタイルの最高にラグジュアリーな宿。カップルや仲のいい友人同士はもちろん、家族3世代で利用するのも楽しそう。
もちろん温泉(露天風呂)も併設。1日1組限定なので、好きな時間に他人を気にすることなく気軽に入れるのがうれしい! 夜は、星を眺め、虫の音を聞きながらのリラックスタイムが過ごせます。
リビングで広大な庭を眺めながらシャンパーニュを飲んだり、温泉に入ったり、ひと休みしたところでお楽しみのディナータイムがやってきました。
棟のひとつが丸々レストランになっていて、宿泊棟と繋がっているため、リビングルームから外に出ることなくディナー会場に向かえます。カノリーリゾーツ含め、ここ「灼麓館」はあのヤザワミートが食の総監修をしているため、期待値も自然と上がります。
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コースの前半で目を見張ったのは「香箱ガニのビスク 高山植物に見立てた色とりどり白馬野菜」。濃厚で旨味が強いのにしつこさが一切ないビスクに、ホタテや歯ざわりの楽しいカブなど、さまざまなものが共存しています。


メインの肉は、ヤザワミートが運営するだけあり、黒毛和牛のステーキをイメージしていましたが、この日はなんとサフォーク! 顔の黒い、あの羊です。サフォーク自体かなり希少ですが、信州新町で峯村元造(もとなり)さんが飼育した「信州サフォーク」はなかなか手に入らないことで知られているので、それはそれは興奮しました。適度な弾力があり、噛みしめるとじわりと旨味があふれます。
あくまでもこの日の一例ですが、ワインペアリングも素晴らしかったです。県外ではなかなか飲めない小布施ワイナリーのものや、いま注目のノーザンアルプスヴィンヤードのワインなど。長野県産のお酒はもちろん、シャンパーニュやボルドーなど、料理に合わせたワインのセレクトが楽しく、気分が上がります。
白馬をはじめ、長野の風土を味わえる料理とお酒のフルコース(料理、ペアリング各¥18,000)を存分に堪能しました。シェフの長屋英章さんは、フランスの3ツ星レストラン等で研鑽を積み、帰国後は「レフェルヴェソンス」でヘッドシェフに、かの「NARISAWA」でも活躍した人物と聞いて納得。「インスピレーション源は白馬の景色やシーン」と語る長屋シェフの世界最高レベルの味が、ここ白馬で味わえます。
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翌日はアクティビティに参加しました。カノリーリゾーツは1ゲスト貸し切りなので、食事もアクティビティも、わがままが利く宿なのです。冬であれば、もちろんスキーやスノボ、シーズンオフでもサップやパラグライダー、星空ツアーなど、ゲストの希望に合わせてセッティングしてくれます。
今回我々が体験したのが気球。「白馬ライオンアドベンチャー」とコラボし、白馬の村を地上30mから見渡せます。高くなるにつれて、段々と景色が変わっていくのがおもしろく、およそ20分間の空の旅で白馬の自然をおもいっきり享受できます。これから来る新緑の季節にも、期待が高まります。
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アクティビティを体験したあとは、またまたお腹がすいてきます。訪れたのは、宿の向いに一昨年冬に誕生した「サンフェルモ ピッツァ エト バーベキュー」です。こちらもヤザワミートが運営していて、メニューのところどころに肉へのこだわりが感じられます。
たとえば看板メニューのピッツァには、自家製サルシッチャを使ったものや、ほろほろの食感がたまらない「特選牛ほほ肉の黒コショウ煮」などもラインナップ。ピッツァはローマ生まれのピンサスタイル、軽い生地を使っていて、具材とのバランスも抜群。


左:塩味がほどよく、アペリティフにもぴったりな「シャルキュトリーの盛り合わせ」¥3,600 右:口に入れた瞬間、肉のほどけるような食感と旨味が楽しめる「特選牛ほほ肉の黒コショウ煮」80g ¥2,000
ピッツァ2種。左から、「自家製サルシッチャ・キノコ・半熟卵」¥2,400、「矢澤ベーコンと濃厚ポテトソース」¥2,500
そのほかにも店名のとおり、店の庭でBBQもできるので、心ゆくまでヤザワミートが厳選したお肉が楽しめるのです。
今回はランチ利用で訪れましたが、朝から営業しているので、アクティビティを体験する前にさくっとエスプレッソを1杯……なんて使い方もOK。
朝、昼、夜と用途に合わせて楽しめる、白馬のグルメ新名所となりそうです。
久々に訪れた白馬は、グルマンも大満足なエリアに進化していました。ウインタースポーツラバーのみならず、一年中楽しめる新しい白馬。ぜひグリーンシーズン、夏の旅の候補にしてみてください。
カフェ&パティスリー ロンディネッラ
長野県長野市篠ノ井有旅6408-1
☎ 026-299-3566
営)9:00~18:00(火~金) 8:00~18:00(土、日、祝)
休)月 ※月が祝日の場合、翌日定休
https://valuet.co.jp/maison-b/rondinella
カノリーリゾーツ
長野県北安曇郡白馬村北城1278-23
☎0261-85-0550
1泊¥300,000〜(10名まで宿泊可)
https://kanolly.com
灼麓館
長野県北安曇郡白馬村北城1278-23
☎0261-85-4696
営)17:00~23:00
休)月
https://kanolly.com/sharockan
サンフェルモ ピッツァ エト バーベキュー
長野県北安曇郡白馬村北城827-100
☎0261-85-4201
営)朝:7:00~11:30 ランチ: 11:30~15:00 ディナー: 17:00~21:00
休)水、木
https://kanolly.com/sanfermo
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