Editor's Blog

初めての韓国で食べた、ローカルグルメ。

6月、私は人生初の韓国に行ってきた。

9月号のソウル特集取材で12泊13日の出張。いや、長い。潔癖症というわけではないけれど、これまでなんとなく旅行先にアジアを選択することはなかった。なので、初アジア、でもある。ただ、コロナ禍で韓国コスメにハマっていたこともあり、美容大国と呼ばれるこの国に密かに興味があり内心わくわくしていた。

着いてみると、都会!きれい!カフェ多い!
思いのほか東京と似ていて、カルチャーショックもなくかなり過ごしやすかった。
というわけで、ソウルに魅せられた出張中の私的ハイライトを紹介しようと思う。

ごはん編。

私は辛いものが苦手だ(いけるのはキムチレベル)。着いてすぐに「何が食べたい?」ともてなしてくれる現地コーディネーターさん、同行してくださった辛党なフォトグラファーさんに申し訳なく思いつつも、正直に申告。でも、辛いもの苦手な方もご安心を。韓国だからって無理に辛さに耐えなくて良し! 辛くない美味しいものだってたくさんあるのです。

まずは、コーディネーターさん激推しの、ペップジャンチッ(백부장집)の「タッカンマリ」。
透き通ったスープの中に、鶏、ネギ、じゃがいも、トッポギという、どシンプルな内容。煮立つ前の味気ないビジュアルに疑いの目を向けながらも、ひと口食べて感動!! お肉は嫌な脂身もなくほろほろにほぐれる柔らかさだし、定番の甘辛味じゃない素朴なトッポギも意外とアリ! 永久に飲めそうな鶏出汁の旨味が身体に染み渡っていく。しかもわんこそば形式なのか、食べ進めると店員さんがどんどんスープを足してくる......。これだけ食べたら、さすがにヘルシーでも何でもないが、翌朝の肌の調子が良かったような、気がしないでもない。笑

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暑い夏でも食べたい美味しさ。ジャガイモとトッポギを追加しました。

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続いて、中華料理店 二品(이품)の「チャジャンミョン」。韓国風ジャージャー麺だ。韓国カルチャー無知な私でも、この真っ黒の麺は映画などで目にしたことがある。映画『パラサイト 半地下の家族』でこんなようなものを食べていたような……(調べてみると、チャパグリという2つのインスタント麺を使ったアレンジ版でした)。
焦げたような?黒味噌の香ばしい風味ともっちりした麺がクセになる。酢豚とセットで頼むのが韓国流らしいが、ここの甘くないチャジャンミョンとの相性が抜群だ。同じソースがかかったチャーハンもまた美味。

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中華料理店が多く立ち並ぶリトルチャイナタウン、ヨニドンの街へ行く機会があるならば食べてみて欲しい。

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麺をハサミで切って全体にソースを絡ませる。

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そして、ソンスの街にあるかなりローカルな店(현영이네)で食べたのが、おなじみソウルフード「キントッスン」。キンパ、トッポギ、スンデの頭文字を取って、こう呼ぶらしい。たくあんやキュウリの歯応えが心地いいツナのキンパをチョイス。日本のデパ地下で見るものよりも細くてシンプルで味もあっさり。スンデ(豚の腸にもち米や春雨を詰めたもの)はちょこっと塩をつけて食べる。もちもちの食感と噛めば噛むほど広がる旨味が病みつきに。ここのトッポギはそこまで辛くないのでセーフ。最終的にキンパもスンデもトッポギの甘辛なタレに絡めるのが現地の食べ方なのだとか。

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具材ははみ出すほど入れてくれるオモニの手作り。

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王道のトッポギとスンデは食べておかなくては。

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カフェ編。

カフェ大国でもある韓国で昨年オープンして話題になった「スターバックスコーヒー 京東1960店」へ。ソウル最大の市場・京東市場(キョンドンシジャン)内にあるのだが、入口はかなり地味。訪れたのが夕方だったからか市場も閉まり始めていて、知らなければ通りすぎてしまいそうだ。

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ちょっと怪しい階段を登っていざ入店。

店内の広さと天井の高さは圧巻......! 1960年代に建てられられた廃劇場をリノベした店舗なので、席も劇場さながら。提供カウンターを見下ろすように階段形式になっており、サイドには半個室のようなボックス席も。コンクリートの床や木材剥き出しの屋根など、インダストリアルな空間だ。

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一旦一番上まで上がって店内全体を見下ろしてみる。

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済州地域限定の抹茶ドリンクや、よもぎクリームラテなど、韓国らしいメニューも。

中間地点あたりからの眺め。ドリンクが出来上がったら、オーダー番号が壁のスクリーンにドーンと映し出される。

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冒頭で「長い」と書いたけれど、滞在すればするほどもっと知りたくなるソウル。まだまだ時間は足りなかった。土地勘はもちろん、アイドルも(BTSのメンバーが誰かも知らない)カルチャーも何も知らない私が楽しめたのだから、きっと誰でも楽しめる国なんだろう。また絶対に訪れようと心に決めた、新発見がもりだくさんな出張でした。
ちなみに韓国コスメ収集に、オリーブヤングは5回くらい行きました。その話はまたの機会に。
編集AT

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夕日とソウルNタワーに感動した、車窓からの景色。

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