Editor's Blog

都内から約1時間のひとり旅。注目のリトリート施設へ行ってみた!

2024年夏、箱根・仙石原に位置する温泉宿泊施設「箱根リトリート före & villa 1/f」に、ラグジュアリーな山小屋で過ごす時間をコンセプトにした新しい7棟の温泉ヴィラ「いぶき」が開設。編集TERUMIが癒しを求めて試泊に伺いました。

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「箱根リトリート före & villa 1/f」は15,000坪の広大な敷地に37の客室を有する北欧モダンなホテル棟「före(フォーレ)」と完全独立型のコテージ「villa 1/f(ヴィラ ワンバイエフ)」に料亭、レストラン、カフェラウンジ、温泉施設、スパを完備した宿泊施設。最寄駅である箱根湯本駅から車で約20分、標高約700mの豊かな自然に恵まれた仙石原にある進化型のリゾート。今回、そこに「いぶきVILLAエリア」が新設した形。

新幹線が停車し、都内から約30分の小田原駅からも車やバスで約40分の立地のため、慌ただしい都会の喧騒から離れて自然を体いっぱいに感じられます。まず、電車を降りてから施設に到着するまでの車窓に、雄大な自然に迎えられゆっくりと心が落ち着いていく時間を実感。周囲には箱根ガラスの森美術館や箱根ラリック美術館などもあり、その土地柄か海外からの来客も多いそう。実際にカップルで来られている方や、家族、友人夫婦と思しき方々がゆっくりと談笑したり散策する姿を見かけ、さながら異国のリトリート施設にいるような感覚になる瞬間も。

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今回、私が宿泊したのは8月に敷地内に新設されたエリア「いぶきVILLAエリア」に出来た7つのヴィラのうち、自然の起伏を室内に取り入れたRoom14のスイート。ヴィラは広大な敷地内に点在するように建てられており、周囲の目線や音を気にする必要がない設計。

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広い! 手前からリビングルーム、階段を上がってベッドルーム、その奥に24時間完備のバスルーム。ベッドルームの横には部屋付の小さなお庭が。定員2名。

チェックインしたらまずはスマートフォンやPCを閉じて、鳥のさえずりや窓から差し込む優しい木漏れ日、木の香りに包まれながら自然との共生を感じる時間にしばし浸るのがおすすめ。90㎡のヴィラは、小さなお庭を囲むようにリビングスペース、ベッドスペース、バススペースの3つのセクションに分けられていて贅沢な空間を独り占め出来る。

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なんといっても嬉しいのは、部屋ごとに完備されたヒノキの内風呂。強羅から引いた天然温泉水を使用しており、いつでも好きな時間に入浴することができる。大きなガラス窓からは光が降り注ぎ、露天風呂の雰囲気を味わいながら自分時間を堪能。24時間適温に沸かしてあるので湯船に浸かるほどは時間がないという時は思いつきで足湯をしながら、ぼーっとお庭の上に広がる空を眺めたりしていました。

7つ全てのヴィラに共通しているのは、ヒノキ内風呂のほか、薪ストーブ、コーヒーミルのセット、世界の銘醸が保管されたワインセラーも。個人的にはRefaのドライヤーやヘアアイロン、OSAJIの基礎化粧品、そして環境に配慮したパッケージのアメニティと細やかにコスメグッズが揃っているのも嬉しいポイントでした。

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私が宿泊したヴィラ以外ももちろん広々としていて静寂。豊かな自然や木漏れ日と調和した空間が広がる。

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庭苑付きの12号棟、木立温泉スイート。新設されたヴィラのなかで最も広い180㎡の中に、専用のダイニングルームとキッチンがあるほか、広いプライベートガーデン付き。定員2名。

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庭苑付きの13号棟、温泉スイート。120㎡の客室全体で極力段差をなくしバリアフリーにも配慮。隣接している12号棟とコネクティングテラスを介して行き来することができるので、小グループで滞在することも可能。定員2名。

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15号棟、温泉スイート。地形に沿って斜面地に立つ15号棟は、新しいヴィラの中でも最も森林とのつながりを感じられる空間。90㎡、定員3名。

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庭苑付きの16号棟、温泉スイート。家族でゆったりと入れる大きな浴槽やプライベートガーデンのあるお部屋。子供連れの家族がゆったり過ごせる120㎡。定員2名。

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17号棟、温泉スイート。高い天井の開放感が心地よい。客室上部に設けられた大きな三角窓から周囲の緑が覗き、自然との一体感を感じられる。90㎡、定員2名。

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18号棟、温泉スイート。天井の高い客室の中央に設置された暖炉が部屋全体を温かみのあるムードへと誘う。90㎡、定員3名。

この他、施設内のフリースペース「free bird & terrace」には、ブックディレクター幅允孝率いるBACHがディレクションしたライブラリーが設置されていたり、広々とした浴槽のある大浴場「Onsen f」、パティシエによるスイーツが楽しめるカフェラウンジ「cafe & lounge」があったりとゆったりと楽しめる充実の内容。

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自分を癒す旅には、美味しい食事も欠かせない。「箱根リトリート före & villa 1/f」では、大正3年創業の名門旅館・俵石閣の数寄屋造りの建物をそのまま受け継ぎ、「料亭俵石」として生まれ変わらせた料亭で本格懐石料理が味わえる。

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京都の旅館やホテルで研鑽を積んだ料理長の濱中明利が旬の食材を使いながら京懐石の包丁技術を使い提供する食事は惚れ惚れするほど美しく、地味深い味わい。地元の食材を活かした品書きは季節によって変わるそうなので、四季を楽しむ食事に出合いに来るという楽しみも!

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建築家 島田藤吉によって開業された俵石閣は、110年もの歴史をもち、歌人・与謝野晶子や与謝野寛、画家の石井柏亭など文化人からも愛されていた建物。さらには上皇陛下が皇太子時代にご宿泊されたこともあるそう。自然と共存する由緒ある空間でいただく食事は味覚だけでなく、鳥の囀りや虫の鳴き声、たおやかな風の音など、五感全てを満たしてくれる特別なものでした。

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翌朝の朝食は、施設内にあるレストラン「WOODSIDE dining」でいただくブッフェ。地元の新鮮な食材を使用した小田原の梅干しや漬物、シェフこだわりのカレー、釜炊きした白米など和食をはじめ、種類豊富なパンに色彩豊かなサラダ、フルーツといった洋食、そしてサーモンのベネディクトやオーダーに合わせて焼いてくれる卵料理といったシェフがその場で作ってくれるものまで充実。私のおすすめは、グリルで焼いたパンに特製ベーコンと野菜を挟んだ「BLTBバーガーサンド」。食べ応えがありつつも手のひらサイズなので、他のお料理もしっかりと楽しめるのが嬉しい。

仙石原へ到着した時から、自然いっぱいの落ち着いた空気を胸いっぱいに吸い込み、ヴィラでは贅沢な湯浴みの時間を堪能、夕食は伝統ある建造物の静寂のなかで懐石に舌鼓......と、都会で過ごす日々とは時間の流れが異なることを実感。体そして心の中からプレーンな自分へと戻ることができて、そしてなんと最後には活力になる美味しい朝食まで!

「箱根リトリート före & villa 1/f」で過ごす時間は、自分でも気が付いていなかった心と体の緊張感に気づかせてくれる特別なものでした。家族やパートナー、親しい友人との利用もおすすめだけれど、私はあえて一人での贅沢なステイをお勧めしたい。時間や食事、そしてふと、自分自身とも向き合ながら自然との共生に触れる時間は、自分の原点に立ち返らせてくれる時間だから。

箱根リトリート före & villa 1/f
神奈川県足柄下郡箱根町仙石原1286-116
tel:0460-83-9090
https://www.hakone-retreat.com/villa/

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