
7月23日(木)楽しいね、ベトナム(の生春巻き)。
今週のブログ担当、編集ITです。
よろしくお願いいたします!
と言っても、すでに木曜日......
更新できなかったお詫びの気持ちで
皆既日食のように消えてしまいたい、
そんな7月23日です(次回は26年後?)。
実は先週末の3連休、かねて予定していた
ベトナムの首都ハノイへ行ってきました。
お恥ずかしながら、ベトナムはお初。
食べることが好きなので、
海外の食文化にはめっぽう関心が高いほうですが、
実はベトナム料理の生春巻きには
ちょっとしたトラウマがあるため、
なかなか旅に恵まれませんでした。
と言うのも、今から遡ること約9年前。
某雑誌企画でお手伝いした
「生春巻きのテイスティング」がその原因。
東京の人気ベトナム料理店15軒を
2日間で強行取材するというもので、
とにかく急いでお店にうかがっては、
持参した包丁で生春巻きを切って断面の撮影......
そして具の確認(数量も)。それを繰り返すこと15回。
レストランを取材できる時間はある程度決まっているので、
営業中だった最後のお店は、外へ出て生春巻きを切り、
暗がりのなかで具の確認したことを覚えています。
それだけではなく、そもそもは別途行われる
ちょっと辛口な生春巻き対談を成立させるための取材。
「やたらに具ばかりを気にする日本人」という
怪訝な顔のベトナム人も忘れられません。
おいしいとか具の違いの楽しさとかはさておき、
ブログの更新同様、生春巻きを前にすると
どこか後ろめたい気持ちでいっぱいになってしまうのです。
さて、そんな思い出のベトナムへ。
結論から言えば、想像していた以上の驚きの連続で、
後ろめたい気持ちを吹き飛ばしてくれる、とても楽しい旅行になりました。
雨季なのに、晴天続きだったハノイ。とにかく体力を消耗するくらい蒸し暑かったですが、しかしそんな暑さによる恩恵がひとつ。お酒をほとんど飲めない私が、この暑さだからこそ開眼したのがビールのおいしさ。ベトナムビールの味には是々非々あると思いますが、あれだけ蒸し暑いと冷たいビールを飲みたくなるというビール党の気持ちに少し歩み寄れたような気がします。
写真のバイクのまだまだ数は少ないほうです。3人、4人乗りも当り前。
ご承知の方も多いと思いますが、とにかくバイクが多いこと、多いこと。さらに鳴り止まないクラクションは、もはや警告ではなくて、挨拶を交わしているようです。信号もあまり効果をもっていないので、クラクションに萎縮していたら、いつまでも道を渡れないという、とても魅力的な交通ルール。逆に安全になり過ぎることで鈍感になるよりは、いい刺激と言えるかもしれません。
市場に売られていたサンダル。逆に足は購買意欲を失うような......。
市場をはじめ、ベトナムの人たちは、いい意味でも悪い意味でもまだまだ貪欲的でした。世界的不況やインフルエンザの影響もあって、例年より日本人観光客はかなり少ないそうですが、欲望が縮小する世界的な傾向とは真逆とも言えるエネルギーはとても新鮮でした。
屋台村で食べた、これぞ正統派な感じの生春巻き。
こんなプレゼンテーションのおいしい生春巻きも。
最後に、生春巻き! 屋台の素朴なものから、ちょっと洗練されたものまで、多様性があってとにかく面白かったです。ハーブの香りの強さもありますが、具も皮も日本で食べているものとは印象の異なる独特の味わい。かつての取材時にベトナム人シェフが話していた「日本人向けの生春巻きにしています」という意味を舌の上でやっと理解できました。
かと思えば、市内にある湖では人々が憩い、穏やかな時間が流れていました。
と、長々なってしまいましたので、
ベトナムの焼き物について
次回のブログで書きたいと思います。
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