Editor's Blog

顔が腫れるくらい泣いた!インド映画『バルフィ!』。

こんにちは、編集KIMです。
今週、編集MIが当番なのに、割り込んで書いてます。

2013年はやばやと、今年のベストかな?と思える映画に
出逢いました!

沖縄国際映画祭で上映されるインド映画『バルフィ!』です。

インド映画といえば、突然始まる踊りのシーンが有名ですが、
『バルフィ!』は、そのようなミュージカル仕立てはナシ。
コメディ要素は多いけれど、笑わせながら泣かせる、
つまり物語で語りかける極上エンターテイメント。

聾唖の青年バルフィの恋の物語なのですが、
ハンデを負いながらも人生を楽しく生きる彼はモテます。

金持ちの絶世の美女と、知的障害者の愛らしい女性。
ふたりの女性に愛され続ける男のハナシです。

写真① Barfi Still 3.jpg© UTV Software Communications Ltd.
左がバルフィ役のランビール・カプール、中央が知的障害を持つジルミル役プリヤンカ・チョプラ、右が良家の子女シュルティ役を演じる新星女優イリアナ・デクルーズ。

舞台は70年代のインド、ダージリン地方です。
鉄オタにはたまらない列車の風景、
豊かな町に暮らすバルフィが、美女シュルティにひとめぼれし、
身分違いの恋に行き詰まり、実はシュルティも心の奥では
バルフィを......。
行きがかり上、彼は知的障害のジルミルと再会し、
それによってバルフィの心は、ゆっくりと、ゆったりと
人を愛することの意味を見つけていきます。
このあたりの時間の流れの描き方、ものすごく素晴らしいです!

写真② Barfi Still 2.jpg© UTV Software Communications Ltd.
ちなみにこの作品で、女優のイリアナ・デクルーズはインドのアカデミー賞の女優賞をとったらしいですよ。余談ですが、70年代のファッションってすごいなって思うんですが、全世界レベルなんですよね。

写真③ Barfi Still 1.jpg© UTV Software Communications Ltd.
知的障害者のジルミル役のプリヤンカ・チョプラは、2000年のミス・インド兼ミス・ワールドです!女優賞を得たのはイリアナでしたが、KIMは、プリヤンカの障害者の演技、そしてそのダメージを超越して、「この人、カワイイ!」と思わせてしまう仕草や表情に、打たれました。

バルフィ役のランビール・カプールは、無声映画のキートンや
チャップリンのごとく、オドロキの立ち回りをみせ、
映画のなかには、あふれんばかりの過去の名作映画からの引用が。

聞こえない・話せない、というバルフィの状況が、
人と人との関係を、より鮮やかなものにしています。
こんな恋の仕方、愛の感じ方って、いいなあ......と
しみじみ涙する映画です。上映場所では終了後、拍手まで!
バルフィが最後に選んだ女性は誰なのか、そしてなぜなのか?
まっすぐな生き方に込められた、ピュアな物語を
ぜひご堪能あれ~

沖縄国際映画祭に行けない人(が、ほとんどかもですが......)は、
この映画が日本で配給されるように祈ってくださいね!

写真④ Barfi Still 4.jpg© UTV Software Communications Ltd.
誰かが誰かを大切に想う姿がストレートに描かれていると、本能の部分で、「泣き」のスイッチがはいります......。監督はアヌラーグ・バス。2012年のインド映画です。


余談、余談。
ボリウッド映画数本が、この4月20日から3作品、
5月18日から1作品、観られます。シネマート新宿ほか、全国順次公開。
5月18日から始まる『きっと、うまくいく』は名作です。
過去のブログでも、主演のアーミル・カーンは、
インドのジュード・ロウ並みのハンサム、と書いたこともあります~。


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