栗山愛以の勝手にファッション談義。

エディター栗山愛以の、2018パリコレ支度。

年明けばたばたしてしまって、気づけばもう2月。半年に一度のお楽しみ、ファッションの祭典パリコレが近づいてきた。

期間は9日間。パリにお住まいの方は毎日クローゼットとにらめっこしながらゆっくりスタイリングを考えればよいのだろうが、極東から赴くわれわれは持参できるものが限られる。着まわしをしながらやりくりをせねばならないのだ。9コーディーネートばっちり決めてから行く手もあるだろうが、出発前は日本に不在の間のしわ寄せが来るためそんな時間はいつもない。それに、新しいコレクションを見て刺激を受け、そのムードを汲み取ってみたくなったりして気も変わる。

というわけで、毎度これは今季着たいよね、というアイテムをとりあえず詰め込んで、組み合わせは毎日現地で検討することにしている。では、今回のスタメンは何なのか。今月のテーマは栗山さんのパリコレ準備にしてみてはどうでしょう、と編集部から提案されたこともあり、これを機に、一足早く考えてみることにした。

冬の主役はコートだ。
2月末〜3月頭の寒さがどの程度なのか悩ましいところなのだが個人的に気分なのはダウンだ。スポーティなものではなく、薄いブルーとか、ピンクといったパステルカラーなど、微妙な色が望ましい。が、私はこれまでなぜだかダウンにぴんときたことがなく、一着も持っていないのだった。2017-18年秋冬シーズンでも買い逃してしまったので、バレンシアガのリゾートコレクションにあった紫のコート、買い足そうかしら。ボトムは2018-19年秋冬メンズのマーティン ローズのように(先取りが過ぎる?!)ぴたっとさせて、足元はここのところ愛用している、巷で話題のおじさんが履くような、“Ugly Sneakers”、バッファローのずんぐりむっくりしたスニーカーとか。

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これもまた寒さと相談なのだが、数年前に買ったジュンヤ ワタナベ・コム デ ギャルソンのヒョウ柄のフェイクファーのコートも今またいいのかもしれない。ファッションウィークではリアルじゃなくても卵を投げつけられるといううわさを聞いたので少々恐れてはいるのだが。ジュンヤの新作で太ももまでの白いサイハイブーツがあるようなので、それを合わせてもいいなあ。先シーズンショー会場で見かけたスタイリストのロッタ・ヴォルコヴァさんが白いパンキッシュなアクセサリーをしていて、私も白いパンクに挑戦してみたかったのだ。

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フィービー・ファイロさんセリーヌのクリエイティブ・ディレクター退任、ということで、パワフルで大好きだったラストコレクションも最後に着ておきたい。新作のド派手な花柄ポロシャツに手持ちのオーバーサイズのジャケットを羽織り、トラックパンツに配送業者の靴をイメージしたという「デリバリースニーカー」で、ちょっとヤンキッシュな?!ギリギリムードを演出してもいい。手にはお財布に付いてくるということで話題のロゴ入りビニール袋を持ったりして。

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と、気づけばけっこう新作が入っている。どれだけ買うつもりなんだ、自分…手持ちのものでまかなえないか、出発までに再考致します…

栗山愛以

ファッションをこよなく愛するモードなライター/エディター。辛口の愛あるコメントとイラストにファンが多数。多くの雑誌やWEBで活躍中。

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