栗山愛以の勝手にファッション談義。

リモート会議向け、ファッションのご提案。

緊急事態宣言が解除され、ファッション業界も徐々に対面取材や撮影をスタートしだした。しかし、ちょっとした打ち合わせなどはリモートで行なうことがいまだ多い。というか、リモートの方が移動時間の節約になり、あんまりだらだらすることもないので当分、いやずっとこれでいいのかも。これまでなら遠方であきらめていた取材もやりやすくなったし。初対面の場合はやっぱり遠隔では人となりが全然わからないのでできればお目にかかりたいけれども。

そんなこんなでここのところリモート打ち合わせや取材が続いているのだが、基本家にいる時はまったく着飾らないタイプの私も、人様の前に出るわけなのでその時間に向けて髪を整え化粧をする。そして、よく言われているように、画角に収まる範囲内で映えるのが重要不可欠で、いくら下半身にポイントを持ってきても意味をなさないという特殊なおしゃれをせねばならないのだった。
ということで、今回はコロナ禍により残念ながらほとんどサンプルを拝見できていないプレフォールの写真を見ながら、リモート映えするであろうルックを探してみることにした。

まず見つけたのはバレンシアガ。

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がーんと張った肩、全面にグラフィティが施されたカラフルなジャケットは皆の目を引くこと間違いなしだ。いつもはコンタクトなんですけど家ですんで眼鏡です、みたいな別の顔を見せている感もあっていいのかもしれない。遊び心満載だがきちんとした印象もあり、かしこまった取材などにも良さそう。

数ヵ月の活動休止期間があったとはいえ、モード熱は変わらずであることもアピールせねばならない。秋冬は空前のフリンジブーム。先取りして、ボッテガ・ヴェネタの総フリンジトップはいかがだろうか。

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動くたびに鮮やかなオレンジのフリンジが揺れて、視線集中に違いない。はたまた皆の気を散らすのか……

夏に向けて、肌見せ、という手もある。

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胸元を大きく開けて、見せブラ。光沢のある羽織りものも華やかだが、わざわざ披露するような胸もないし、自粛を経て急に路線変更か、とザワつかれるのか……

おしゃれをするのはいいのだが、家にいるのにそんなにめかし込んじゃってるの?と失笑されそうで塩梅が難しいところもある。ここまでの3つはちょっと気合を入れすぎてしまっているかもしれない。かといってラフ過ぎるのもファッションライターの名がすたる(?!)。
そこで、考えたのがこちら!

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安心してください、着てますよ!
ブランドおなじみのぴったりフィットのヌーディなTシャツを。
Tシャツ1枚でありながら、インパクト大、そしてぷんぷんに薫るモード感。

外出が増えたらきっとそのままの格好で参加するんだろうけど……
リモート会議専用おしゃれはもうちょっと続くのかもですね……

栗山愛以

ファッションをこよなく愛するモードなライター/エディター。辛口の愛あるコメントとイラストにファンが多数。多くの雑誌やWEBで活躍中。

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