栗山愛以の勝手にファッション談義。

いまこそ、パワフルファッションで攻めたい!

コロナ禍でいつもどおりとはいかないが、モード誌では秋冬シーズンを本格的に取り上げる時期となった。「フィガロジャポン」9月号のアンケートにも「人様に披露してこそファッションの楽しさや喜びを満喫できる。ステイホームでおしゃれができなかった分、より一層パワフルなファッションに関心が向いている」と意気揚々と答えたとおり、私は攻めるぞ!と戦闘態勢に入っているところだ。「まだまだ家での時間が多いし、着心地のいいものを」「不安な世の中だからこそ心休まる服を着たい」といった声も聞き、それが大方の意見で私は少数派なんだろうなあ、とうすうす感じてはいるものの、こちらは「勝手に」意見を言っていいとされているブログ。このたびは世の風潮はさておき私が秋冬に取り入れたいパワフルアイテムをご紹介したい。

まずはバレンシアガで登場した「パゴダショルダー」。パワーショルダーなんのその、東洋の寺院の塔(パゴダ)のように上に向かって広がっている。

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バレンシアガを見ていると黒があらためてかっこよく思われ、もともとワードローブの大半が黒ではあるものの、今季は全身真っ黒にしたい気分。形も色もシャープにいきたい。

次はサンローランに代表されるラテックス素材。

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超タイトで着脱が大変そうだし、着心地も決して快適とは言えないだろうし、身体のラインがばっちり出るので緊張感を持って過ごさねばならないだろうが、この質感と見た目の演出には変えられない。気合いを持って臨みたいと思っている。

ハーネスもいい。
多種多様なタイプが揃ったジュンヤ ワタナベでは脚用の「ガーターチェーン」なるものもあった。

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バッグなどをぶら下げることができる機能はあるようだがほぼ装飾品であり、しかも歩行の妨げにもなりかねない。しかしこれがあることで、カジュアル、シンプルな装いだって一気にパワーアップすること間違いなし。何かもうひと押し強さが足りない時などにも重宝しそうだ。

最後はアイテムとは言えないのだが、いろんなブランドのランウェイで見られるようになった長い爪。

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昨年11月にスカルプネイルを始めた、とこのブログで綴り、はや8カ月。途中緊急事態宣言が発令されてネイルサロンに通うのを控えてアマゾンで購入したネイルチップに変更したりもしたが、外出が増えたのをいいことにまた復活している。あいかわらず生活は不便極まりないのだが、やはりこちらも見た目のインパクトには変えられぬ。ときには「わーすごい爪!元気になりますね!」と言ってくださる方もいて、なんだか爪に私の「見た目のためなら何でもやる」、という覚悟(?)が表現されているような気もしてくる。

というわけで、皆がリラックス方向に進んでいるような気がするなか、座右の銘「おしゃれは我慢」を貫き通し、さらに攻める気満々の自分。
コロナどころじゃファッションの信念はそうそう揺らがないみたいです。

 

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栗山愛以

ファッションをこよなく愛するモードなライター/エディター。辛口の愛あるコメントとイラストにファンが多数。多くの雑誌やWEBで活躍中。

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