栗山愛以の勝手にファッション談義。

エルメスのロックなバーキン。

絶賛2022-23年秋冬の展示会シーズンである。

先日はエルメスの小物の展示会に行ってきた。
靴・バッグはじめジュエリー、スカーフ、ホームコレクションなどの新作を見ることができたのだが、その中でどうにもこうにも脳裏から離れないバッグに出合ってしまった。

ライダースジャケットの要素を融合したような、ロックスピリット満載のバーキンである。

今年1月に発表されたメンズコレクションのランウェイでお披露目されたものだ。

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ファスナーやシェーヌダンクルが付いていて、金属好きにはたまらないデザイン。
ムービーで見たはずではあるのだが、実物だと迫力が違う。すっかり一目惚れしてしまった。

これまでワードローブ取材の際にコレクションを見せてもらったり、「入手するのがこんなに大変だった」的なエピソードを聞いたことはあったのだが、バーキンはなんだか遠い存在で、他人事だと思っていた。それなのに、ああそれなのに、好みのバージョンを間近で見てしまったからか、歳を重ねて大変遅ればせながら永遠のエレガンスの魅力がようやくわかるようになったからなのか、とっても欲しい。

そのうえ、ここのところカーダシアン家の番組に熱中しているというのも大きな要因になっているような。姉妹たちが色とりどりのバーキンを取っ替え引っ替えしているので洗脳されてしまったのかもしれない。たとえばクロエはスウェット姿にピンク色。

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いやしかし、セレブならば冒険できるんだろうが、ひとつ手に入れるならベーシックな色だろう。それにやっぱり本家本元、ジェーン・バーキンの持ち方に憧れる。

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黒で、たくさんものを入れて、ステッカーを貼ったり、じゃらじゃらチャームを付けたり。そして近所着みたいなカジュアルな格好にスニーカーである。数年前、パリコレのそれこそエルメスの会場でスナップさせてもらったことがあるのだが、自然体で気さくに対応してくれたなあ。

私も、もし手にする日がやってくるなら、バッグのムードに合わせてアクセサリー等で少々のパンク味は足すが、ジェーンさんをお手本に極力ラフに臨みたい。そして、パソコンとか資料とか、重い荷物をガツガツ入れたい。となると、ウィメンズに小ぶりなタイプがあったけど、お値段加算でもメンズサイズがいいんだろうなあ。

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いつかどこかでロックなバーキンに巡り合ったら、清水の舞台から飛び降りる覚悟はできています!

栗山愛以

ファッションをこよなく愛するモードなライター/エディター。辛口の愛あるコメントとイラストにファンが多数。多くの雑誌やWEBで活躍中。

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