ファッション系に人気の検索エンジンと、石田ゆり子のインスタ。
気がついたら一日中パジャマ、というのも珍しくない。コロナ騒ぎで外出を控えているので、ずっと着ているパジャマのことが気になってきた。冬の間は‟モコモコ”ものでもいいけど、そろそろ花日和の暖かい日になってくると、インナーだといっても、少しはお洒落なものも着たくなる。
少し前に「オリヴィア・ヴォン・ホール」というシルクのプリントのパジャマを、フランスのサイトで見つけた。ブルーのシマウマのプリント柄がなんともいい感じ。夏に向けては、シルクは肌のタッチが心地いいけど、値段は505ユーロとちょっと高い。
そんな時にパリの女友だちからメールが来た。職場が変わったという知らせだ。
「タグウォークというファッション系の検索エンジンを知っている? 若いクリエイターからクチュールのブランドまで、なんでもすぐに調べられるのよ。たとえば、ニューヨーク、パリ、ロンドンのインフルエンサーは、いまデニムをどんな風に着こなしているか、すぐに分かるの。またはデフィレの時に、あのドレスを着ていたモデルの名前とかも即見つかる。まだできたばかりだけど、5万人のユーザーがいるのよ」
子どもが生まれたので自宅での仕事に変えたようだが、新分野なので楽しくて仕方がないようだ。英語だからまだ日本では普及してないけど、モード編集者や、ファッション関連の仕事の人たちにとってはとても便利かもしれない。
「いまテレビを見ていたら、永野芽郁ちゃんが着ているTシャツ、アマのじゃない?」
ある夜、フィガロ編集部のAさんから、ラインで写真とテキストが送られてきた。慌ててテレビをつけたら、「世界仰天ニュース」に出演している女優の永野芽郁さんが、私たちの南三陸仮設住宅の女性支援「アマプロジェクト」のためにジェーン・バーキンが描いたTシャツを着てくれている! それもジャケットの下からチラっと見えているだけなのに、Aさん、よく見つけてくれた、と大感謝の返事を。
ところがその数日後、今度は石田ゆり子さんのインスタに、ルー・ドワイヨンが描いてくれた「手」のTシャツ姿のゆり子さんの写真がアップされていて、アマプロジェクトのことも説明されていた。
宮城の登米市の事務所にそのことを知らせたら、「いま2時間で9枚も「手」のTシャツのオーダーがアマのサイトにきて、驚いていたところです」と電話の向こうで、声が弾んでいた。
私たちが南三陸支援の「アマプロジェクト」を始めて今年で8年目。
思いがけない貴重な贈り物だった。
メルシー ゆり子さん!
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