オトコが好きなファッション!? ライターの本音トーク

仕事絡みで気分アガった、3つのこと。

今日のお話しはですねー、
専門ジャンルがファッションというライター/エディターの、
仕事絡みで近頃楽しかった3つの出来事についてです。

とはいえ、
「シアワセな私」「ステキな私」をアピールする気なんざ、さらっさらないんですけど。
まー、好きなことに関われる仕事に就けたのは、それなりの探究心もあったからこそなんで(誰も褒めてくれないから、自分で自分を褒める)、
遊びみたいな外仕事については目をつぶっていただいて、
「服好きのオトコは、こんなことで気分よくなるのね」
程度に耳を傾けてくださいませ。

まずは軽いやつから。
「ドルチェ&ガッバーナ」!!
(軽いやつ?)

 

1. 着ぐるみ=ぬいぐるみ=リュック

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photo by Pen副編集長Fさん

動物園の飼育員出現。
このまましばらく部屋の中をうろちょろしてました。
ヤバイす。
むっちゃアガった。
このままこの子連れてビルの外に出て、表参道を一緒に散歩したくて。
BOYSのリュック。
お値段、¥79,000(税抜)。
ドルガバにしては安い !?

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シマウマ。
寝かすと、もー、ヤル気ゼロな子に。
こっちは、GIRL'S。
¥79,000(税抜)。

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パンダ。
これもGIRL'S。
¥69,000(税抜)。
これらはすべて、2018-19年秋冬シーズンのアイテム。

メディア関係者に向けて、秋冬モノを載せるファッション雑誌に貸し出す撮影用サンプルをお披露目する「内覧会(展示会)」に出てたもの。
場所は、ドルチェ&ガッバーナのプレスルーム。

えーーーちなみに、ひとつ言っときますとですね、
このとき会場に男性誌「Pen」の男性エディターが何人かいらっしゃったんですが、
ほぼ誰もこのバッグに食いつきませんでした!
なので、これは「オトコの趣味ではない」、と断言できます。
私のツボがちょっとヘンなだけだな。

真面目な話、ドルチェ&ガッバーナには、ある部分で尊敬の気持ちを抱いています。
トレンドに目を配り、流行のどんなアイテムも彼ら流のスタイルに落とし込む。
お題をきちんとこなすって、まさしく「デザイン」の実力だと思うんですよね。

ときどきファッション界にも、流行を見下す人がいますが、
「世の中の動きを眺めて時代感覚を知ることは、知的な作業なんだけどな」、と残念に思う。
そして、流行を完全に自分のモノにして、これからの若い購買層もターゲットに考えているドルチェ&ガッバーナには、学ぶところ多々ありなのです。

2. オーダーしてたバッグが届いた!

約半年前に、ショップバイヤー向けオーダー展示会で個人オーダーさせていただいたバッグがようやく我がモノに。
個人オーダーしてから、こんなにワクワクして待ち望んだのは、久しぶりというか、ごくごく珍しい!

そのバッグとは、

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「ヴァイナル アーカイブ×ポーター」。
¥33,000(定価、税抜)。

ん、
「これがバッグ?」
ですって?
バッグですよバッグ、どーみてもバッグじゃないですか!
アタッシェドプレス「4k」の佐藤さんに身に着けていただきましたよ。

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フロントは、荷物入れがふたつ。

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バックは、荷物入れがひとつ。

「これは山とかで使うものでしょ。ファッションアイテムなの?」
っておっしゃいます?

…………………………。

知らねーよ!そんなことおれに聞かれてもっ。
これがお洒落かどうかなんてさあ!
分かんねーよ、そんなことっ。
面白いんだからいーじゃん、それでっ!!

…………………………。

……あー、あのー、
いつの時代でもですよ、「オトコはギアが好き」。
スポーツグッズやアウトドアグッズと共に生活したい生き物なんですよ、ええ。
そんなアイテムがいつの間にやら、「ストリートスタイル」なんぞに格上げされ、お洒落化していくんですよ。

このバッグはですね、取り扱う東京の人気ショップ「ランチキ セントラル」のスタッフさんが3月に、
「ウチでは売れ筋です」
とおっしゃってました。
じっさい、全国のどの店でも入荷と同時に完売したそう。
ヴァイナル アーカイブは、次の18-19年秋冬でも継続で生産することを決定。

オーダーしたとき、リュックのネクストとして心惹かれたんですね。
これ一つでいろんなとこ歩き回りたくなって。
そんな生活してないけど(基本引きこもり)、冒険心というか、ワクワクさせてくれたんです。

大元はハンティングベスト(山歩きの狩猟用)のこの手のバッグは、
大手セレクトショップも、次の秋冬で大注目中。

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「ビームス」。

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「フリークス ストア」。

ふっふっふ。
街中によく分かんない服装が溢れてしまえ〜!

3. Penの最新号ができたなあ。

さて、最後の3つめは、Penの最新号「物語のある、デニム&スニーカー」が発売されたこと。
なんすかねー、雑誌の原稿書きや編集のお仕事をいただいても、
本が発売されるころは、気持ちが次に向かってたり、
やり切って、お腹いっぱいになってることがしばしば。

でもこの号は、本当に楽しみだったのです。

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なぜかと言いますとね、私はとにかくスニーカーが好き、ということがひとつ。
でもそれ以上に嬉しかったのは、仕事が充実していたこと。
原稿を書かせていただいたページは、編集の人と一緒に取材対象者やアイテム選びにも関わらせていただきました。
読者に本当にお薦めできるブランドやアイテムをご紹介できたのです。

しかも、

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巻頭企画ページを書かせていただいて!
うう、初の巻頭のお仕事だよぉ!
しかも、
渡辺淳弥さんにコメントまでいただけたよぉ!!
インタビューとか受けない人なのにぃ!

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表紙にもなったスニーカーは、「OAMC」。
夫婦で「ジル・サンダー」のクリエイティブディレクターに就任したことで話題の、ルーク・メイヤー氏のブランド。
彼のコメントもいただきました!

私は長年、ファッションのつくり手取材をやっており、その感覚が自分の中に染み付いてます。
Penのように、つくり手をフィーチャーしつつデザインの魅力を語る、なんて企画ほど嬉しいモノはないのです。
写真もカッコいいし、すべてにおいて最高です!!
(本売れるといいな)

そして同じ号の企画ページをもうひとつ。

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デニムのトピック集。
アーティスト、イアン・ベリーの作品は必見でございます。

大部分は、編集担当Sさんに与えられたお題の紹介原稿を書いただけですが、どのネタもすごく好き!
この企画はさっきと真逆の、一番最後のページなんですが、思い入れありますねえ。
女性が見て楽しいか分かりませんけど。
でも、とても洒落たネタばかりですよ。
社会派の側面もあり。

 

えーーーーーー、ほぼ笑いも起きないまま、今回のブログも長〜くなりました。
この先、夏が終わればやってくる秋冬のウィメンズのお洋服もお伝えしていきますんで、
また気が向いたときにでも、私の与太話にお付き合いください〜。

photos © Kazushi Takahashi
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高橋一史

明治大学&文化服装学院卒業。編集者がスタイリングも手がける文化出版局に入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。担当ジャンルは、ファッション&音楽。退社後はフリーランスとして、原稿書き・雑誌編集・コピーライティング・広告ディレクション・スタイリングなどを行う。

kazushi.kazushi.info@gmail.com

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