キャップ女子が好きすぎる件(冬が過ぎた春は、A.P.C.でキマり)
20歳のころの冬でしたかね。
通ってた大学近くの横断歩道で信号待ちした向かい側に、
ボサッとした髪の毛で(バサッというより、ボサッ)、トレンチコートのポケットにぐしゃっと両手を突っ込み、
肩を前かがみに寒そうな顔をした美人さんがいましてね。
「うぉ!トレンチコートってカッコいい!」
と思ったという。
トレンチコートに心惹かれた、初めての出来事でした。
(自分には似合わなすぎて、いちども購入したことありませんが)
そーいえば、最初に買ったダウンジャケットが黒だったのも、TV番組に出ていた、
黒ショートダウン+黒タートルネックセーター+黒フレアミニスカート+黒タイツ+黒ブーツ
な女性(たぶんレポーターさん)を見て、
「黒ダウンほし!」
ってなったのがきっかけで。
ファッション系の仕事してるオトコ同士で若い頃の思い出話をするとよく、
「通ってた店の男性スタッフの服装に憧れて真似をした」
と聞くんですけど、私はぜんぜんないんですよね、そーゆーの。
10代のころに、イギリスのミュージシャン(ロック系)の服装や髪型を真似したり、20歳を過ぎてからも映画の登場人物の服装をガン見したりは少なからずありましたけど。
いま現在でも、ダイレクトに影響受けるのは主に女性たちです。
とはいえ、スカートを穿きたいとか、ハイヒールを履きたいとかの願望はまったくありませんで。
なんと言うか、
「マスキュリン or ボーイッシュが好きな女性の服装を、真似したくなる」
という、かな〜り曲がりくねった道にポツンと一人置き去りにされ、迷子になって泣いてるファッション感覚を持っておりまして。
性的嗜好はド・ストレートなのに、ファッションの理想像は辛口女性のスタイルという、そんなオトコってどれだけいんのかな !?
話が複雑すぎて、オトコ同士でちゃんと話したことないわ。
たぶん会話が続かないでしょうね、
「オンナの服装分かんないんで」
という台詞を、ファッション系のオトコたちから、イヤというほど聞かされてきましたから。
まー、私も心がオンナではないだけに、女性の服装を “分かってる” のじゃないですけども。
あーーーーーー、またもや退屈な話をしちゃいましたがっ。
なにを言いたいかというと、私がよくキャップを被ってるのも、たぶん(おそらく)、
「キャップ女子すてき!」
な気持ちからなんじゃないかと。
そして、年明けとなる2019年春夏は、
フランスの「A.P.C.」のキャップがイイですよ!
ということをお伝えしたく。
スポーツ系、ストリート系を取り入れたスタイルの人気が続いてます。
オンナっぽさを主張しないからこそ、むしろ浮き出るオンナ感がイイんですよね。
PR女性に被ってもらったこのキャップは、
A.P.C.の新しい、メイド・イン・USAシリーズのひとつ。
90年代っぽさがイマどきでございます。
ほかにも今季のA.P,C.では、
キャップがたくさん!
手前の白のロゴキャップがすてきだなあ。
60年代ふうフォントが洒落てる。
柔らかい印象だから、女性に似合いやすいデザインですね。
そして、
頭がキャップなら、足元もスニーカーで。
その場合、ボトムはプリーツロングスカートあたりでフェミニンにするのがお約束ですかね?
(コーデの発想に自信なし)
スニーカーブームも落ち着いたと言われますけど、この新作を見る限り、まだまだイケる!
(と、スニーカー大好きオトコは言い切る)
さて、ここでひとつ残念なお知らせを。
(ん?)
↓ このポップなウエストバッグが、商品化されなかったという。
まー、あまり実用的じゃないですしねー。
コストも高いそうで、販売すると高価になってしまうらしいですしねー。
面白いアイディアを何でも商品にしちゃえ!という姿勢じゃなく、
お買い得だったり、実用的だったり、リアリティが考えられているのがA.P.C.のイイところ。
服ももちろん、魅力的なのたくさんありますから、年が明けたらお店に行ってみるのもよいのでは?
(私は最初の写真の、メイド・イン・USAの白キャップを迷い中。
でも私なんぞが被っても、この美人PRさんのカッコよさに寄せられねーしなー、
と自分に言い聞かせつつ、財布の中身もガン見しつつ)
photos © Kazushi Takahashi
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