オトコが好きなファッション!? ライターの本音トーク

近未来SFジャポニズム空間が、東京・目黒に広がっていた!!

JRなら、

渋谷→恵比寿→目黒
大崎→五反田→目黒

それ以外なら、

白金高輪→白金→目黒
武蔵小山→不動前→目黒

 

もう、度肝を抜かれましたよ。
「目黒雅叙園」……、じゃなかった「ホテル雅叙園目黒」に。
(2017年に名称変更)

今回、初めて訪れて、
「なんじゃ、この空間はっ! 
アジア各国も時代考証もごった煮にした、近未来ジャパニメーションの世界が、
壮大なスケールで現実のモノに!!」
と。

「あ〜、来て良かった、ほんと良かった。
そこらのアート展や、空間イベントなんざ、軽〜くぶっ飛ばすスゴさだわ」
と。

たぶん人を選ぶと思います、ここにワクワクできるかどうかは。
一流の “ラグジュアリー”なのに、“サブカルチャー” に思える、そのアンバランス感が好きかどうかは。

行ったのは雅叙園の中でも2つの施設でして、それぞれの様子をお話していきましょう。
(今回はなるべく文字を少なくしますのでご安心を。
とくに固有名詞と“漢字”は、最小限にします)
その2つとは、

「百段階段」(築83年の木造建築)
「本館 1階」(レストランが並ぶフロア)

まずは百段階段について。

えーー、この建物の中は、7部屋ありまして、昔はここで宴会が繰り広げられてたそうな。
部屋がほぼ一直線の階段でつながってるということで、こんな名前になったらしく。
「現在はいろんなイベントで使われる部屋そのものを見ていただきたい」
という企画、
「百段階段展」
が、11月29日から12月24日(月・祝)まで行われてます。
そのお披露目DAYにお招きいただいたというワケです。

一般入場だと大人で当日¥1,500しちゃいますが、その価値があるどうかは、
私のつたない写真をご参考に、みなさんがご判断くださいませ。

百段階段は、本格的な日本文化モノです。
(東京都指定有形文化財、でございます)
ってもですね、建物も、絵などの装飾も、“わずか” 83年前ですから。
「現代人が考える、古き良きニッポン」
な面白さがたっぷりと。

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エントランス。

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明るさはこの写真より暗いっす。
とくに部屋の中はかなり薄暗く。
(夜だったせい??)

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2つに分かれる箇所もあり。

そして、これがいちばんド派手な部屋。
いきなりのクライマックス。
  ↓

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どん!!

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平安時代なのかっ。

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木彫りの彫刻が、渦巻いてます。
「この部屋でセレブの宴会が行われてたのか」
と考えると、う〜む、スゴすぎる。
(いろんな意味で)

もう一部屋ご紹介しましょうかね。
上のと比べるとパッと見は地味なんですけど、これが良いんだ、また。
なんというか、「マテリアル好き」にはたまらない。
  ↓

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シブめのすっきりスペース。

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立体的に木を組んでつくったグラフィックがクール。
窓枠が正方形なのも、ニッポンの伝統のカタチですね。

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螺鈿細工(らでんざいく)があったり。
貝のカラをカットして、はめ込むヤツですよ。

下の位置の木も、ラメみたいにキラキラしてるのが不思議。
(この技巧は分かんないや。←無知)

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床の間のエッジにも、職人技の螺鈿細工。
「こんなとこに凝るか、フツー」
と思いきや、畳にあぐらかいて座ったら、なるほど目立つディテールではあります。
室内は超薄暗いから、写真を無理やり明るくして、見えるようにしてみました。
(部屋にいると、肉眼でもよく見えねーぞっ)

さーて、百段階段のお話はこれでおしまい。

続きまして、
本館1階の、誰もが出入りOKなフロアに行ってみましょう。

ヤバイです。
サイバー空間です。
バーチャル・リアリティです。
頭、グラついてきます。
本気で、お金掛けてます。
本気で、やっちゃってます。

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エントランス。
「招きの大門」

中国趣味が、トリップを誘うスゴさ。

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よく、「竜宮城」と言われるらしいですが。
私が頭に浮かんだ言葉は、「桃源郷(とうげんきょう)」。
SF映画「ザ・セル」、アーティスト「ピエール・エ・ジル」。

「あー、すごー!さすが結婚式場がルーツだけある!」
と思いながら門をくぐってみると、

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ちょい “和風” の、明るいモダンカフェが出現。
とつぜん、新しい商業施設が居並ぶ東京の街角に連れてこられた気分。
滝が流れる中庭も窓から見えて、フツーにカッコいいんですけど。
さっきの「招きの大門」とのコントラストに頭クラクラしてきました。

そのまま歩いていくと、トイレがありまして……、

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おいおい、再びスーパージャポニズムかよぉ!
衝撃的すぎて、中に入るの忘れちゃったよぉ!
むっちゃ後悔してるよぉ!
(目黒に行ったついでに寄ればいいのですけど)

そしてフロアの奥に、私がどツボにハマった、極めつけのファンタジー空間が現れました。

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香港 or マカオっぽい?
(イメージ、あくまでも)

いや、それよりも、ここの左の場所に目を奪われるぞっ!

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かやぶき屋根の、平屋のニッポン家屋がある!
入り口に着物着た人が立ってる!
本格的な中庭もある!
でも、でも、天井はガラスのドームだよ!
遠〜い未来に、どこかの惑星に移住したドームの中に、日本の歴史を再現したみたいな空間じゃん!

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アート展やパビリオン、博物館で、部屋の中に家をつくったりするじゃないですか。
この家は、それの究極形です。
まるで、「実物大のドールハウス」。
自分が人形になった錯覚すら感じましたよ。

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小川まで流れてるんですよ〜。
あり得ないでしょ、ビルの中なのに。
よくぞここまで、なこの家は、
レストラン「渡風亭(とふうてい)」
ランチで、¥2,600〜、夜は会席で一名¥12,000〜(ともに消費税・サービス料13%別)。
昼に行こうかなー。
夜に中庭(中庭と呼んでいいのか?)見るのも楽しそうだけどなー。
うん、ともかく、この家にいちどは入りたい。
家の天井の屋根と、そのさらに高いガラスドームとの、二重構造の楽しさを、思う存分味わいたいのです。

photos © Kazushi Takahashi
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ファッションライター高橋一史 過去ログ

高橋一史

明治大学&文化服装学院卒業。編集者がスタイリングも手がける文化出版局に入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。担当ジャンルは、ファッション&音楽。退社後はフリーランスとして、原稿書き・雑誌編集・コピーライティング・広告ディレクション・スタイリングなどを行う。

kazushi.kazushi.info@gmail.com

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