オトコが好きなファッション!? ライターの本音トーク

スマホで音楽聴くって......ウォークマンだろっ! って言う人、正しい気がする。@銀座

音楽再生機器のお話をします。
ええ、最初から最後までこの話オンリーで突っ切っていきますよ。

この時点ですでに、「ここにアクセスして失敗したわ」、と思ってる女性多数ですよ、そりゃ。
機械オンチって言葉よく聞きますけど、ようするに「機械にあんま興味ない」ってことですよね。
子育てをちゃんとできるような人はですよ、その気になれば機械くらい使えちゃうんですよ。
興味がうっすい人は今回のお話を知り合いの男子にでも、
「こんなのあるよ」と耳打ちしてあげてくださいませ。

さてさて。
イベント情報をひとつ。

7月1日〜9月1日まで東京「Ginza Sony Park PARK GL/ 地上フロア〜 PARK B4/地下4階」(東京都中央区銀座5-3-1)にて、10時〜20時まで開催されている、「#009 WALKMAN IN THE PARK」

家電メーカーの「SONY」が(最近再び業績がいいそうで ← ゲーム機が売れてるから)、その名を世界に知らしめたケータイ音楽プレイヤー「ウォークマン」シリーズをミュージアムのように展示。
古いプレイヤーも来場者に使わせてあげちゃうという、けっこう気合入ったイベントです(無料です、むりょう)。

今回はプロレポーターではなく、一般来場者としてフツーに行ってきました。
なので、プロのブログならではの取材情報ゼロな点はお許しを。
(なら話聞かねーよっ、ってあなた、それちょっと正解)

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会場に設置されたヘッドホンで音楽を聴ける、
「昔のマシンはこんなだったんだね〜」、な体験ゾーンのみの紹介です。

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年代別のディスプレイ。
プレイヤーを勝手にいじってOK。

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これぞ、初号機。
(ってゆーとなんかエヴァっぽい)

 

ウォークマンができたのは、1979年。
まさしくライフスタイルを変える出来事だったワケですが。
「音楽を外に持ち出せる」
というのが、大半の日本人の驚きだったようです。
ところが!
昔読んだ音楽雑誌でのイギリスのミュージシャンのコメントで
(たしかエレクトログループのウルトラヴォックスだったよーな……)
「ウォークマンの出現によって、左右から別の音が流れるステレオを体験した人が増えた」
と語っておりまして。
イギリスの裕福でない庶民は身近にステレオのオーディオがなかったから、
誰かが買った(それでも安い買い物じゃない)ウォークマンを借りて、ヘッドホンで音楽を聴いてカルチャーショックを受けたという。

この認識の違いですよ。
SONYはたぶん「ステレオ再生を多くの人に知らしめてやるぞ」とは思ってなかったでしょう。
結果的に音楽文化に与えた影響は図りしれず。

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これは2代目。
デザインの進化が半端ないですね。
使いやすそ〜。
斜めのボタン配置は実用性重視なんでしょうが、
ロシア構成主義にも通じてカッコよしです。

スマホ全盛の時代にですよ、
「音楽専用プレイヤーって w」
という人もいらっしゃるとは思いますが。
レトロなアナログプレイヤーって、デザインに魅力があるんですよ。
「人が使う道具」という雰囲気がプレイヤーから漂うのも面白くて。
ボタンとかがちゃんとついてるからでしょうね。
フラットな液晶だけの現代のマシンは、洗練されてるけど “体温” がない。

とはいえMP3の再生能力では、iPhoneより現代のMP3ウォークマンのほうが音質が上という定説がありまして。
なぜならiPhoneは音楽再生のために開発された機械ではないから。

 

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あ〜〜〜、トッピング全部乗せだー。
外部再生のスピーカー、録音マイク、FM/AMラジオつき。
超ミニな “ラジカセ”。
「サウンド ブースト」って何だろ w
デザインかわいいなあ。
70年代っぽい。
だがしかし……2003年モデルだっ!
(カセット現役かよ)
Amazonで中古1万円ほどで買えます。

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私がもっとも音楽ネタに夢中だった時代のプレイヤー。
CDウォークマンです。
名称はディスクマン。

でかいぞ!いま見ると。
よくこんなのカバンに突っ込んで満員電車で(朝の田園都市線は都内有数のイカれた乗車率)、
しかも大きなヘッドホン被って出勤してましたね。
メンズファッション誌の社内編集者やってたころですよ。
「音楽を分かってる自分ってイケてる」
と信じて疑わなかったナルシストなカス野郎ですよ。

そして、現在の私の持ち歩きプレイヤーは、

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アップルの「iPod Touch」。
音質?
インタビューの録音も、撮影用照明のリモコン操作も、これ一台でできちゃうんですよっ。

ええ、画面のガラスなんか割ってやりましたよ、2ヶ月前に。
有楽町「ルミネ」のトイレ前の椅子に立てかけて写真撮ってやりましたよ。
でかいカメラを構えて、横を通り過ぎる女子たちにむっちゃ不審な目で見られてやりましたよ。
つまり何が言いたいのかというと、

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行ってみてもいいんじゃないでしょーか、セール真っ最中の銀座に。
そーゆーことです。

photos © Kazushi Takahashi
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高橋一史

明治大学&文化服装学院卒業。編集者がスタイリングも手がける文化出版局に入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。担当ジャンルは、ファッション&音楽。退社後はフリーランスとして、原稿書き・雑誌編集・コピーライティング・広告ディレクション・スタイリングなどを行う。

kazushi.kazushi.info@gmail.com

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