サイクリングでゆっくり周る、1泊2日の金沢旅行。
ここ最近、寒くなってきていますね。もう秋はスキップして、冬になってしまったかのよう。でも、コンビニにはまだ秋限定の商品が置いてあって、やっぱり秋を感じます。
去年から日本で仕事を始めましたが、休日はほとんど東京で過ごし、あまり旅行をしてきませんでした。けれどこの間、友達が声をかけてくれて、久しぶりに少し離れた金沢まで行ってきました。
日本スタイルの旅の過ごし方は、独特だなと思います。
わたしの母国では、旅行といえば少なくとも1週間は滞在するもの。日本だと、数日のうちにたくさんのイベントが盛り込まれていて、忙しい。今回は、そんな”弾丸旅行”を体験してきました。
午前6時に金沢駅に着き、さっそくひがし茶屋街近くの「HACHi」というホステルにチェックイン。シンプルで安くて、スタイリッシュ。小旅行にはぴったりでした。
1日目は、レンタサイクルをして、兼六園や21世紀美術館、長町エリアなど、観光名所をすべて周りました。犀川沿いは、昔住んでいた京都の鴨川に似ていて、大学時代を思い出して懐かしい気持ちに。
金沢は、何の変哲もない道に、かわいいお店やカフェ、住宅がたくさんあって、探検するのにぴったりな街です。建物の写真を撮っているだけで、1日を終えてしまいそうなくらい。
街中で見つけた、「But Not For Me」と窓にかかれた建物。1928年に建てられ、現在は和菓子屋やインテリア雑貨屋、花屋などが入っているようです。古い建物のなかにもこういった現代的な施設が混じっていたりしているのが、金沢の面白いところ。
夜は、居酒屋「空海」へ。
いつも東京で行くような賑やかで混雑した居酒屋とは違い、座敷の落ち着いた空間で、地元の新鮮な魚や野菜をたのしむことができました。
2日目は、鈴木大拙館へ。「禅」の考え方を世界に広めた、鈴木大拙の哲学について学ぶ博物館です。
ミラープールにできた波の波紋をじっと見つめていると、いまのこの一瞬一瞬を、大切に、感謝しなくてはいけないという気持ちになります。
博物館の余韻に浸れたのも束の間、新宿に着くと、街中の忙しなさにびっくりしてしまいます。金沢で過ごした、ゆったりした時間がまるで夢だったかのよう……
たったの数日しかなくても、たまには忙しさから抜け出すのも必要ですね。
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