初めてのボスニア・ヘルツェゴビナ。
初めて訪れた場所なのに、ノスタルジックに感じることはありませんか?
懐かしい音や香りのせいなのでしょうか。
たとえば、初めて訪れた友達の家で、祖父母の部屋のような匂いがしたり。私はそんな経験を、日本に住んでいる間に何度もしました。
最近、友人の結婚式でヨーロッパへ旅行に行きました。場所は、クロアチアのドゥブロヴニク。
ボスニア・ヘルツェゴビナのモスタル市は、ドゥブロヴニクからそれほど遠くないところ(バスで3時間)にあります。日帰り旅行先として人気らしいです。
ボスニア・ヘルツェゴビナはもちろん、ヨーロッパのそのエリアに行くのは初めてでした。でも、少し懐かしさも感じました。
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モスタル(そしてボスニア・ヘルツェゴビナ)は、非常に複雑で激動の歴史を持っています。
約20年前、街は発砲の音で騒がしかったのですが、最近は、家族や観光客のおしゃべりと流行のポップスでにぎやかです。
それは歴史が忘れられているということではありません。
通りには、弾丸で穴があいた壁、放棄された店、そして、かつて壮大だった建物の跡が残っていました。
しかし、私をノスタルジックな気分にさせるのは、この建物ではありません。
モスタルは東と西のミックスと言われています。とてもヨーロッパ的で、トルコのような場所の影響を強く受けているのです。
モスタルで有名な、平和を象徴する橋「スタリ・モスト」。 戦いの傷跡が残る建物や宗教、文化のミックスが、モスタルを非常にユニークで興味深い場所にしています。
10歳の時、トルコを訪れたことがあって、それ以来トルコはいちばんお気に入りの場所。だから懐かしい気持ちになるのかもしれません。
街には数十のイスラム教のモスクがあるだけでなく、さまざまな宗派の教会もあります。
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食べものも、文化のミックスをよく表しています。
トルコで食べたものと似た肉料理や野菜料理(ドルマやムサカなど)が、「サイゼリヤ」風ピザやパスタと一緒に出てきます。
宿泊したのは、17世紀に建てられた「ムスリベゴヴィック・ハウス」。
ホテルの朝食は地中海風でした。
ホテル兼博物館の部屋には、かつて居住していたムスリベゴヴィック家の美しいカーペット、リネン、遺物がいっぱい。
午前中は庭に座ってトルコのお茶を飲みながら、夏のアジサイが咲いているのを眺めました。
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モスタルの「Old Town」の市場は、イスタンブールの市場とよく似た、おしゃれなお土産でいっぱいです。
たくさんの金属製のお茶セット、美しい刺繍の施されたリネン、そして弾丸で作られたボールペンも市場の通りに並んでいます。
残念ながら、私のケチなくせと靴箱サイズのスーツケースのせいで、トートバッグ以外のものは買いませんでした。
モスタルは、新しくてエキサイティングな街。トルコの影響があるのでとても懐かしくて、過ごしやすい。10年以上前の家族旅行のことを思い出しました。
はたして子ども時代の記憶でしょうか、
それとも、私は前世でここに訪れたことがあったのでしょうか(笑)。
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