おいしい料理求めて、まりモグがゆく。

令和5年、印象に残ったのはジャンルレスなレストラン、クイント。

こんにちは、まりモグです。

2023年はアフターコロナでたくさんのレストランが誕生したこともあり、週に7回外食なんてこともしょっちゅう。シェフのみなさま、いつもおいしい時間をありがとうございます。24年は、食べ過ぎ飲み過ぎに注意しながら、ますます精進したいと思います。1226_marimogu1.jpegそんな外食全開!な生活の中でハッとする店があったので、ぜひ23年の忘備録として紹介させてください。それがこちら、中目黒に誕生したクイントです。

店の監修は、河島英明シェフ。広尾にある会員制レストラン、トレイスのシェフとして知られています。カウンターわずか8席のクイントは、その河島シェフが認めた今井恒三シェフが厨房を任せられています。イタリアン、スパニッシュ、フレンチを経験した河島シェフ同様、今井シェフも日本料理やイタリアン、スパニッシュなど幅広く経験しているため、○○料理、とジャンルにくくれないおもしろさが料理にあります。

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料理は¥19,800のコースのみ。ワインペアリングは¥16,500。今日登場するフレッシュな食材を見せてもらい、ロゼシャンパーニュを飲みつつカウンターをじっと眺めながら1品目を待ちます。最初はボタンエビ。トマトソースとの組み合わせでとってもシンプルなんですが、エビがまあ甘いこと! エビのおいしさは、火の入れ方、温度で決まるのは定説ですが、今井シェフのボタンエビはこれがもうドンピシャ! 約40度の低温で調理しているので、エビのねっとりとした食感と、ぐんぐん広がる甘味が同時に味わえるのです。甲殻類独特の香りとミネラル感が、ロゼシャンパーニュ(造り手はセルジュ・マチュー)にまたぴったり。

続いてのひと皿にもまたびっくり。スペインの冷製スープ、サルモレッホにインスパイアされた「トマト ミル貝」は、炒り卵が潜んでいます。濃厚でありながら、貝のみずみずしさが加わり、絶妙なバランス。1226_marimogu3.jpegお料理が出てくるたび「暫定1位」がどんどん塗り替えられるから大変......。このイクラのお椀は、この日最も好みな一品でした。筋子が目の前で丁寧にほぐされ、イクラになっていく姿を見届けていたので、いまかいまかと待っていました。優しい出汁と半つぶしになった餅が添えられています。ユズの香りもあわさって、気分はお正月。

続いてタチウオのフライ。いつも塩焼きにして食べることが多かったので、フライにするとこんなに印象が変わるのね!と大発見。淡泊な白身は、ふわふわ&ほどけるような食感。お好みで、オリジナルのウスターソースをかけていただきます。

お椀代わり?の出汁スープ、人気のフォアグラと玉ネギのひと皿などを楽しんだ後、ずっと気になっていたお料理が登場。1226_marimogu4.jpegゴーヤ丸々1本見せてもらったあと、中から出てきたのは鮎! 実はこの鮎、骨と内臓を取り除き、再構築(⁉)しているのでまるっと食べられるのです。ゴーヤと一緒に蒸しているので、ゴーヤの香りや苦味がほんのりインフューズされています。

最後の一品が、この見蘭牛のハンバーグ。ハンバーグといっても、粗挽き&ほんのりレアなので、ステークアッシェと言ったほうがイメージしやすいかもしれません。南仏ルーションのカリニャンを使った赤ワイン(ワイナリーはクロ・デル・レイ)といただくのも最高ですが、後半は羽釜で炊いた白米を盛ってもらい、ミニハンバーグ丼に......。なんて幸せなんでしょう。しかもお願いすればカレーまで盛ってもらえるので、この上ない喜び。大人風味なバスクチーズケーキでコースを締めくくりました。

振り返ってみて、やっぱり何料理、と括るのは難しい。ほっとする和の味があったり、ヌエバ・コッシーナを思わせるモダンスパニッシュの要素もあったり、見たこともない料理があったり......今井シェフワールドにすっかり引き込まれてしまいました。フランスを中心に展開されたペアリングのワインも素晴らしく、レストランならではの高揚感をぐんぐん高めてくれました。ホームパーティや普段の自炊ご飯も大好きですが、この感覚は、レストランでしかやっぱり味わえないもの。来年もしっかり身体作りをして(ウソです)、外食に向き合いたいと思います。

quinto(クイント)
東京都目黒区東山1-31-6
tel: 03-6303-0559
営)18:00オープン、18:15一斉スタート
不定休
www.treis-tokyo.com/quinto

 

まりモグ

幼少期から北京を拠点にアジア、欧米、太平洋の島々などを旅し、モンゴルの羊鍋からフランスのエスカルゴまで、さまざまな現地の料理を食べ歩く。特に香港は、多い時で年4回のペースで通うほどの“香港迷”。食べ過ぎ飲みすぎがたたり、28歳で逆流性胃腸炎を発症。ワイン好きが高じて、2021年にJ.S.A.認定ワインエキスパートを取得。

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