
沖縄と香港をつなぐ階段アート@PMQ!
香港の若手アーティストのショップが集まるPMQは、何とも前向きな空気が漂う愛すべき場所で、公私ともに気がつくとよくウロウロとしています。
先日の夜、PMQの広報さんから「いろいろな国からアーティストを呼んで壁画じゃなくて階段画(?)を描いてもらってるんだけど、池城由紀乃さんという日本人のアーティストが今描いているから、見に来ない?」とのお誘いが!
階段画??ってどういうことなんだろうと思いつつ、面白そうだな、と思ってうかがってみました。
「この下よ、今描いているところなのよ~」という広報さんについて階段を降りていきました。
「ほら、あれあれ」と言われてみると、あ!階段アートが確かに見えてきました。
おや?何やら階段の下に人だかりができて大騒ぎになっている。サインをもらって喜ぶ香港人のみなさんに囲まれて、すっかり人気者の池城さん!記念写真を一緒に撮ってもらって「You are so beautiful!」と感激している男子高校生もちらほら!
「ごめんなさいね、これじゃ、絵に集中できないでしょ、セキュリティを厳しくしなきゃ」という広報さんに、「いえいえ、すごく楽しいからいいんですよ」と微笑む池城さん。
なんとこんなに可愛い方なんですよ!私も感激♪
あちこちの階段に、明るくて人懐っこくてきれいなご本人がそのまま絵になっているような世界が広がり始めています。1週間滞在して、いくつもの階段に絵を描いていく予定なのだそう。
真ん中辺りに見えますよね、南国の景色の中に浮かぶジャンクボート! そう、今回のテーマはそれぞれのアーティストの目を通した香港なのです。
とにかくいろいろな人との触れあいや、その土地の空気との出会いを、どんどん吸収して、アートに反映していくのが、まさに自分のスタイル、という池城さんは、ロンドンやミラノなど世界各地でワークショップを開くなどして活躍されています。
「今回の話も、実は先日、このPMQで沖縄の縁日イベントがあったときに呼んでいただいて、その場でどんどん絵を描いていくライブパフォーマンスをしたんです。それを気に入っていただいて、今度は階段を描きにこない?て」
香港には何度も来ているという池城さんですが、改めて香港を見て見ると、植物や建物、龍が重要な存在である文化など、ふるさとの沖縄と共通点が多くて不思議な懐かしさもあるのだそう。
「香港の街を歩くことで、どんどんインスピレーションが湧くんです。これは昨日、PMQの近くの骨董街で見つけた龍。すごく気に入って、こうやって目の前に置いて龍を描いてみたり。人と話して刺激を受けると、いつの間に1つ新しい模様を書き加えていたりすることもありますよ」
池城さんの体験から生まれる香港の姿がどんなものになるのか、ものすごく完成が待ち遠しいですね!!!
さて、ただいま同時進行で韓国や香港のアーティストも制作中、ということで、いろいろ見せていただきました。
ここは私がとても好きな外の階段。こちらは韓国のアーティストが担当しています。素敵ですねー!
まだまだ未完成ですが、エレベーターの扉が開くと、目に飛び込んでくるようになる素敵なジャンクボートの絵も。香港の摩天楼も後ろに描かれつつあります。
こちらは香港のアーティスト。広東オペラの絵になるそうです。
館内のあちこちの階段をアートにしてしまうことで、とても広いPMQ内を皆さんが見て回ってもらえるようになることを目指しての企画なのだとか。
いつも何かが起きているPMQはやっぱり楽しいスポットです♪
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