かぐわしきみなと通信

香港最古の豪族の祠で旧正月の宴-獅子舞編

香港で「旧正月」と言えば、年間で一番重要な季節行事です。

大きなお祝いで食べる宴会料理の「盆菜」というのは、まるで洗面器のような鍋に、どっさり食材を入れたもので、私も何回かいただいたことがあります。

そのものすごく伝統的な料理を、凄まじい豪華バージョンでいただくという、とてもラッキーな年初を迎えることができました。

それはコニャックでお馴染みのヘネシーが主催した、旧正月感謝パーティ。

一度では伝えきれないので、2回に分けてご紹介します!

有名デザイナーのウィリアム・タンさんと、今破竹の勢いで活躍中の女性シェフ、メイ・チョウさんのコラボにより、タンさんの出身地でもある名門の豪族、鄧家の本拠地、屏山村にある、700年を超える歴史がある鄧氏宗祠を舞台に、この特別な旧正月のお祝いの宴が開かれました。

ここは歴史遺産になっていて、観光客として訪れたことがある友達も何人かいました。

とてもラッキーなことに、参加者200人、そのうち香港全体でメディア20人という大宴会に私も呼んでいただきました。

といいながら、実はあまり詳しく聞かないで行ったので、会場に着いてから「うわ、これはもしかして、凄いところに来ちゃった?」という実感が初めて湧いてきたら、もうワクワクが止まりません。

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お祝いの行事につきものの、伝統的な紙の看板も用意されています。これも名人に特注で作ってもらっているとか。

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かなり早く着いたし、他に知っている人が来るのか、よく分からないなーと思っていたら。

いきなりよく取材させてもらっている香港ナンバー1バーテンダーのアントニオ・レイさんにばったり! 今日のカクテル担当なのだとか。これは期待できます。

彼の最初の店で世界のTOP50バーにもランクインしているクイナリーは、2012年にオープンしたときにフィガロで紹介しているんですよ♪

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ということで、アントニオさん特製の、金柑を使ったとっても美味しいカクテルをいただきました!

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会場に入ると、お!これは!獅子舞がありますね。ものすごく嬉しい。

獅子舞チーム、準備に余念がありません。

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歴史ある空間が、とても素敵に飾られていています! 完全にアガッって来ましたー!

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テーブルセッティングはこんな風!

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そうこうしているうちに、人が集まり、メディア席には知った顔がかなりいて一安心。そして百戦錬磨ですごいところにたくさん行っているメディアの友達が、みんなすごく興奮しているのを見て、ますます中々ない機会だということが分かりました。

おおー独特のドラム音がしてきて、いよいよ獅子舞の始まりです。2人の踊り手が中に入っているのが信じられないほど、軽やかに台の上に飛び乗り、アクロバットな技の連続・・・・・・そしてモフモフした獅子たちが本当に可愛くて、すぐに人が入っていることを忘れます。

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思わずかぶりつきな位置に移動した私。おお、力が入っています。

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立ったー! これは下の人。本当に獅子になりきっていて、1つの命が宿っているように思えるので、目の前に人間が見えているのに、見えないような、不思議な感覚です。

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ほんの一瞬で今度は上の人が! 見事なコンビネーション!

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最高のタイミングを狙いました! あのぷりぷりとしたお尻が可愛い <3

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せっかくなので、下手くそなビデオで恐縮ですが、ぜひ獅子舞の迫力を味わってみてください!

 

 

獅子舞がいいのは、本当に香港の人たちが嬉しそうに見ていることですね。毎年見てたって全然飽きない、すごく可愛くて、見事で、お目出度いもの、として愛されています。

ものすごく長くなりそうなので、今回は獅子舞編! 次回はいよいよ、メイさんの壮絶に豪華で斬新な盆菜の時間です。

 

 

 

甲斐美也子

2006年より香港在住のジャーナリスト、編集者、コーディネーター。東京で女性誌編集者として勤務後、英国人と結婚し、ヨーロッパ、東京、そして香港へ。オープンで親切な人が多く、歩くだけで元気が出る、新旧東西が融合した香港が大好きに。雑誌、ウェブサイトなどで香港とマカオの情報を発信中のほか、個人ブログhk-tokidoki.comも好評。大人のための私的香港ガイドとなる書籍『週末香港大人手帖』(講談社刊)が発売中。

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