かぐわしきみなと通信

愛すべき太平山街の愛されるカフェへ

中環と上環の間の奥まったエリアにある太平山街は、香港の中でもユルくてすてきな路面店が並ぶ個性派エリア。

元々なにもなかったエリアに、いい感じの店やギャラリーが並んだ、と思うと、またどんどん店が入れ替わって、静かに始まって消えていく、なんとも不思議な生命感を持っています。

それが忙しい香港の街の中では、異色の魅力を放っていて、愛されているのです。

そんな太平山街が注目されるきっかけになったカフェ Teakha。私も5年前のオープン時に、フィガロの取材で訪れて以来のおつきあい。

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昨日はとっても暑い日でしたが、それでもこうやって外でくつろいでお茶を飲む人が絶えません。

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このTeakha、最近残念ながら香港大学の近くにあった2号店を、惜しまれつつも閉店することに。地価が高くてガンガン家賃が上がる香港、人気店でもビジネスは一筋縄ではいきません。

しかし同時に、この1号店の脇のスペースをゲットすることができて、1号店は拡張! ビタースイートではあるものの、心機一転の再出発のときでもある! ということで、お祝いとお茶もかねて訪れました。

観光客も地元の人も、ひっきりなしに訪れます。

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オーナーのナナさんのコレクションが飾られた棚。

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何はともあれお茶です! 「バブルティーも始めたよ」とナナさんに聞いて飲んでみました、タイ式ミルクティーにタピオカが入ったバブルティー。ケーキはビクトリアンスポンジケーキ。

このバブルティー、今まで飲んだことのあるバブルティーの中でも最高の美味しさでした。

紅茶自体がとても濃厚だけども苦くなくてバランスが絶妙。

柔らかいタピオカも極上。

炎天下を歩き回ったあとの頭がす~っと冷めました。

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ちなみに私がお茶をいただいたのは、1号店に後から加わったラウンジスペース。

センス抜群なことでも有名なナナさんが自らデザインするインテリア。さりげないのに、どんなコーナーも絵になります。

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細い階段を上っていくと・・・・・・

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2階にはこんなスペースが。完全に自分のオフィスか家気分で居座れる、ノマド民、御用達でもあります。

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瓶を使ったこんなライトもいい感じ!

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そしていよいよ。新たに加わったコーナーをナナさんに案内してもらいました♪

目をまず奪われるのは、このネオンサイン。実はこれ、先日、Teakhaがポップアップカフェを出したアートセントラルというイベント用に作ったのですが、消防法の関係で、そのスペースには結局設置できなかったという代物なのだとか。

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外でお茶が飲めるコーナーがますます増えました。せっかくだからナナさんにカウンターに座ってもらって、パチリ!

お店の雰囲気そのままのナナさん、あまりにさりげないので、オーダーのところで「あなた並んでるの?」とか、私と一緒くたにされて「あなたたち2人、日本から来たの?」なんてお客さんに話しかけられて、「この人、ここのオーナーなのよ」と私が紹介したりしてました。

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新スペースの中は、ベイキング用のキッチンになりました。ますますメニューが充実しますね。

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ということで、ほら、裏道の一角がすべてTeakhaに。

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近くには、こちらも私が大好きなヴィンテージショップの「インビトウィーン」を初めとする、小さなお店がぽろぽろ。新しい店もまたずいぶん増えていました。

香港を訪れたら、ぜひこの愛すべきエリアをのんびりお散歩したり、カフェで一息ついたり、お店を冷やかしたりしてみてください。

甲斐美也子

2006年より香港在住のジャーナリスト、編集者、コーディネーター。東京で女性誌編集者として勤務後、英国人と結婚し、ヨーロッパ、東京、そして香港へ。オープンで親切な人が多く、歩くだけで元気が出る、新旧東西が融合した香港が大好きに。雑誌、ウェブサイトなどで香港とマカオの情報を発信中のほか、個人ブログhk-tokidoki.comも好評。大人のための私的香港ガイドとなる書籍『週末香港大人手帖』(講談社刊)が発売中。

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