
お土産にも最適。紅茶の国イギリスで、やっと見つけた至福の味わい。
紅茶の国に住んでいながら、これまでずっとコーヒーか日本茶党だった私。その訳は香りや味わいが濃厚な「フルボディ」が好きなのに、色は出るけれども香りが足りない、美味しいけれども高級過ぎて日常使いには向かないなど、これまで自分の理想とする紅茶に出会えなかったから。
でもとうとう毎日飲みたい紅茶に巡り合った。その名はJP's Originals。

ブランドを立ち上げたウルヴァーシは、コーヒー好きながらも健康上の理由で日々のドリンクを紅茶にシフトした結果、他の飲料に比べてまだまだ新境地を切り開く可能性を秘めていると気が付いてビジネスとしてスタートした。

ブランド名は彼女のおじいさんであるミスターJPから。ミスターJPのお父さん(つまりはウルヴァーシのひいおじいさん)はインドでの手植え紅茶栽培技術の開拓に貢献して、民間人として最高の名誉であるパドマ・シュリ勲章を授与された人物だったそう。その息子であるミスターJPは技術を受け継ぎ、生涯に渡ってインド・アッサムの茶園で最高品質の茶葉を作り続けた。ウルヴァーシは今でも、ミスターJPの家を訪れると大きなカップに注がれた香り高く、熱々の紅茶で歓迎してくれた思い出を大切にしている。
JP's Originalsのイングリッシュ・ブレックファストはアッサムにケニアをバランスよくブレンドした、まさに英国のクラシックとも言えるしっかりとしたコクのある深い味わいが特徴。ミスターJPの手がけたアッサムで育ったウルヴァーシにとって、これは「おじいちゃんのお茶」を思い出すノスタルジックな味なのだとか。

アール・グレイは最高級のセイロンに天然のベルガモットオイルをプラス。繊細で爽やかな味ながらもハイティーなどの特別なシーンだけではなく日常使いしてこそ、その魅力を満喫できる。

さらに嬉しいのはティーバッグを含めて、全てが土に還る素材でできていること。美味しいだけではなく環境への配慮も万全なのだ。
近頃の私はイングリッシュ・ブレックファストとアール・グレイを日替わりで飲んでいるけれども、次回はウルヴァーシのファミリーレシピを元にジンジャーやカルダモンをブレンドしたナナズ・チャイや、雲南省の緑茶にばらとカルダモンの香りをのせたローズ・チャイも試してみたいと思っている。
そして次回日本に帰省するときには、家族や友人へのイギリス土産としてもたくさん持ち帰るつもりだ。

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