35歳、シングルマザーのエディターが、パリに移住してみたら

英語とフランス語、トリリンガルの道が開くか?

こんにちは、鈴木桃子です。ようやく春が感じられるこの頃。サンマルタン運河沿いは、ピクニック中の人でいつも賑わっています。

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PlanDのサンドウィッチやTen Bellesのコーヒーを片手に、サンマルタン運河沿いを散歩しています。

パリに来て約8カ月。ここまで息子は英語主軸の学校に通ってきました。9歳、10歳でハワイに住んでいたため、英語の発音はネイティブレベル。語学を身につけるのに早過ぎず、遅過ぎず、最も良い年ごろだったようです。そのため、わりと英語力を保持し続けることができていたのですが、日本にいた6年間で、言葉や文法を忘れ、自信を失いつつはありました。
今回、もう一度英語を勉強したことは、彼にとってとても良い経験だった様子。あっという間に英語力を取り戻し、授業にも平然とついて行っているので、
大したものだなと思っています。

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エッフェル塔をのぞむ、白鳥の島にて。

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パリも英語を話せる人が増えていて、普通に生活していて、英語だけで困ることはそんなにありません。しかし、今後もパリで暮らしたいのであれば、フランス語をもっと勉強した方がよいかもしれないね、と話しているところ。次の学年から、フランス語主軸の学校に変わるべきなのだろうか?でも、そうすると、フランス卒業資格(テストを受けてバカロレアを取得すること)を取るのは間に合わないのではないだろうか?

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春めいてきて、お花を抱えて歩くパリジェンヌたちの姿も。

そんな想いを抱えて、フランス語を話さない学生のための役所に相談に行きました。移民が多いフランスでは、外国籍でも18歳までは公立学校に通えるようになっているそう。小学生から高校生まで、いろんな国の学生がここでテスト(数学と英語)を受けて、さまざまな公立学校に振り分けられていきます。このテストを受けるまでの道のりが本当に大変で、オンラインでのアポイント予約がなかなか取れない……これぞ、フランス……。

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マルシェにて、大好きなアーティチョークを。

実は渡仏時にも一度ここにテストを受けに来たのですが、フランス語がまったく話せない息子には、補修クラスのある限られた公立学校しか提示されなかったのです。今回は、英語主軸の学校に通っていたことと英語力が認められ、もう少し選択肢が見えてきたので、息子と相談しているところ。16歳、この先の進路を見据えて、いろいろ考えるお年頃です。次は、パリを起点に巡っているヨーロッパの旅行珍道中について綴ります。

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鈴木桃子

パリ在住エディター、ライター。1987年生まれ。早稲田大学在学時、20歳で結婚&出産。出版社勤務を経て、離婚後に渡米。帰国後、2016年よりフィガロジャポン編集部のエディターとして勤務。2022年10月より、高校生の息子とともにパリへ移住し、フリーランスで活動中。
Instagram:@momoko____szk

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