35歳、シングルマザーのエディターが、パリに移住してみたら

ファッションウィークと学校生活で気づいたK-POPのチカラ。

こんにちは、鈴木桃子です。9月末から10月頭にかけて、ファッションウィークで大賑わいだったパリ。コロナ禍が終息したこともあり、街はたくさんの人で溢れていました。そして、このファッションウィークで再認識したのが、何よりK-POPのパワーです。

K-POPファンがショー会場の前を囲んでいるのは、ちょっと前からあった景色だと思いますが、今回はあまりにたくさんのファンの数! 若い子たちが会場前にずらりと列を成していて、いまか、いまかと到着を待っているのです。ジバンシイでは、セブチのTHE8登場に会場が沸き、ファンたちのコールに応えて本人が音頭をとるシーンもありました。

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私も、セレブが到着するのを待機。

そして、我が息子もショー会場で出待ちするK-POPファンのひとり……。学校が終わっては、さまざまなショー会場に走っていました。そんな様子に、親としてはちょっと頭を悩ませたこともありましたが、彼のK-POP好きは新しい学校生活の救いにもなっているようなのです。

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会場前で行列を成している若者たち。この中に息子もいたのかもしれません。

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今学期から新しい学校に入った息子。英語が話せる子たちの学校ではありますが、フランス語がメインに変わったので、やや心配もありました。しかし、あっという間に友人を作って、昼休憩にトランプをしたり、上級生のサッカーに混ざったり、楽しく過ごしています。

特に、フランス人の女子たちが、「BTSに似てない?(BTSの誰々でなく、ざっくりBTSという点がポイント)」「NewJeans好き?」といった具合に話しかけてきてくれることが多いそう。共通の話題と自分に関心を持ってくれているということが息子の自信となり、友人の輪を広げやすくなった様子。

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韓国ブランド AMOMENTOのパリでのポップアップに伴ってパーティも開催され、大賑わいの夜に。

これまでヨーロッパでのアジア系留学生の立場というと、漫画やアニメが共通の話題になるということも多かったのではないかと思います。それがK-POPの台頭によって、クールな対象としても興味を持ってもらえるようになったというのは、アジア系留学生にとって世界を広げていくチャンスにもなるのではないでしょうか。

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AMOMENTOのパーティは、可愛いパリジェンヌたちが大集合。セシリーバンセンの妖精たちが目を惹きました。

正直にいうと、これまで私はまったくK-POPのことをわからない勢だったのですが、アジア系留学生としての息子の生活にまで与える影響力に、もはや知らないとは言えなくなりました。いま、この勢いの源を見ておくべきかもしれない!ということで、11月には息子を連れて韓国を訪れてみようと思っています。

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エッフェル塔を毎日のように拝んだ日々でした。

鈴木桃子

パリ在住エディター、ライター。1987年生まれ。早稲田大学在学時、20歳で結婚&出産。出版社勤務を経て、離婚後に渡米。帰国後、2016年よりフィガロジャポン編集部のエディターとして勤務。2022年10月より、高校生の息子とともにパリへ移住し、フリーランスで活動中。
Instagram:@momoko____szk

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