近所のいい店、教えます。

イクラバル(用賀・世田谷区)

家からすぐのロシアで、W杯の熱狂を思い出しながら......。

エディターたちお気に入りの地元アドレスをおすすめする新連載。住宅街にある小さなカフェやローカルに愛される定食屋さんなど、本誌ではなかなか取り上げられないようなスポットをリレーで紹介します。近くにお越しの際は、ぜひお立ち寄りください!

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4年に一度のサッカーの祭典が閉幕して、はや1ヵ月強。サポーターがはしゃぐ会場付近の映像やロシア代表の快進撃で、ロシアに興味を持った方々も多いのではないでしょうか。そんな国の料理を楽しめるのが、編集YOの近所・用賀に昨年12月にオープンした「イクラバル」。イクラは実はロシア語由来の言葉で、「魚の卵」「小さくて粒状のもの」という意味なのだそうです。

メニューに並ぶのは「ボルシチ」「ビーフストロガノフ」など、よく知られたものが中心。シェフを務める松野ナターリヤさんが、ロシア人のお母さまから受け継いだという料理は、初めて食べるのに懐かしい!と感じてしまうような、優しくてほっとする味。脂っこくなく、野菜の甘みを生かすものも多く、子どもたちにも人気というのも納得です。お酒はもちろんウォッカが充実。あまり飲んだことがありませんでしたが、クセがまったくなくて食中酒にぴったりです。近隣のジョージアやルーマニアのワインも充実しています。そして料理以外のお楽しみが、ナターリヤさんとのお話。近くて遠い隣国のことをいろいろ知ることができて、楽しいですよ。

ワールドカップ以外に、今年は7月まで東京で『プーシキン美術館展――旅するフランス風景画』が開催され(現在は大阪の国立国際美術館に巡回中、10/14まで)、11月からはBunkamuraザ・ミュージアムで『国立トレチャコフ美術館所蔵 ロマンティック・ロシア』展(11/23~2019/1/27)があるなど、なんだかロシアに縁のある年。ロシアに興味を持った方は、まずは料理から触れてみてはいかがでしょうか?

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「ディルが薫るキュウリのピクルス」¥530。独特の香りが食欲を誘う前菜。ディルはよく使うハーブなのだそうです。ウォッカのソーダ割りは¥500~。ウォッカはあまり飲んだことがありませんでしたが、とても飲みやすくて食中酒にぴったり。飲み比べセットも用意されています。

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「サラダ3種盛り合わせ」¥890。左からモスクワ風サラダ(オリヴィエサラダ)、ヴィニグレッド(ビーツのピンクサラダ)、ディルとキャベツのコールスローサラダ。もうひとつは「ボルシチ」(2人前¥850)。サラダにもボルシチに使われているビーツが、鮮やかな色彩とほのかな甘みをもたらしてくれます。コールスローはちょっとスパイシーな味わい。

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「ピリメニ シベリアの水餃子」¥850と「ロシア風煮込みハンバーグ」¥1,630。子どもにも大評判という2品。ピリメニは控え目な塩味でそのままでも食べられますが、ディルやマヨネーズを付けてもおいしいです。煮込みハンバーグはトマトとタマネギをじっくり煮込んでいてとっても甘い! サイドメニューの「焼きポテト ロシアンスタイル」(¥480)や「バケット」(2枚¥220)と一緒に。

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「ビーフストロガノフ」¥1,780。サワークリームのコクがくせになります。

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黒板には季節の限定メニューも。この日は「マトンの煮込み・焼きポテト付き」がありました。
 
イクラバル

東京都世田谷区用賀3-14-9
東急田園都市線用賀駅から徒歩3分
tel:03-6805-7910
営)18時~22時L.O.(月~金) 13時~21時30分L.O.(土、日、祝) 不定休
http://ikurabar.com

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