我想台湾

青春の台湾小吃

ララガンのホームページで、philosopherと言う記事を公開している

哲学のある人の人生を紐解き、誰かの助けの書になれればいいと思って始めたページだ

つい先日老舗の喫茶店で、私の大好きな友人でもあり、撮影の衣装を譲ってもらっているお店のオーナーに取材をさせていただいたばかり

マンション台北の緑色のタイルを見て、ふと、それを思い出した

緑の竹が飾られ、青春をテーマにしたような店内

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食器やカトラリー、調度品も台湾から買いつけたものなのだろう

一人でサクッと飲んで食べてという気軽にお邪魔できそうな雰囲気がまさに台北の屋台のよう

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完全な思い込みではあるが、輝かしい青春時代を過ごしてきたような爽やかな笑顔の店主がお勧めを紹介してくれる

爌肉飯が看板メニューと伺ったが、やはり私は排骨を捨てきれず

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からりと揚がった豚肉のザクっとした歯触りに喜び、鼻に抜けるスパイスの香りが心にも染み渡る 排骨はこのザクッ感のあとの柔らかい肉感を大いに期待してしまうので、嬉しかった

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もちろん青菜炒めや猪油葱拌麺と一緒にいただく 青菜炒めは店で食べるに限る 麺も好みの茹で加減だ

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なかなかお目にかかれない滷豬耳まである

豚足や耳は下処理が大変で、正直なところ、家で料理する気にもならない

八角や紹興酒、醤油などでじっくりと煮込こまれ、ジュワッとした旨味、弾力はありながらしっとりと柔らかく、ぷるんとした感触

糖質もなくコラーゲンたっぷりなので、翌日の肌も青春している気がする

店主の抜けるような爽やかさの裏にも、大変なご苦労があるのだろう、と勝手に案じてしまう

最後の豚足のひとかけらを摘みながら、インタビューのワンシーンを思い返す

若かりし頃の話になり、その時代に戻りたいかと言うインタビュアーの質問に対して、ほぼ同時に彼女と私は「戻りたくない」「やり直したくない」と即答した

覆われてわからない「漠」、「淡い」から「青」が生まれたとも言われる

青春という字には、瑞々しさや快活さの裏に、多くの苦悩と葛藤が隠されているものだ

「哲学なんてないですよ」と当初語っていた彼女の言葉の端々に、「朱」がちらちらと燃えているように見えた

青春を去り、朱夏へと向かう

紹介したお店

マンション台北

@mansion_taipei

高橋れいみ

群馬県で台湾人の母と日本人の父の間に生まれ、幼少期に台湾で多くを過ごし思春期にロサンゼルスに移住。民族的な手仕事やモダニズムに強く影響を受ける。
2016年~R.ALAGAN(ララガン)を設立。亜魂洋才をコンセプトに掲げ、日本のジュエリー職人と高品質なジュエリーを制作している。

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