ケーキやクッキーに合う和文様、染付ポットの魅力とは?
これは佐藤もも子さんの染付のポット。染付とは「白い素地に呉須と呼ばれる酸化コバルトを含んだ青色の顔料で絵付けを施し、透明の釉薬をかけて焼成する焼物の装飾技法(『うつわディクショナリー』の巻末にある「うつわ用語のディクショナリー」参照!)」をいう。染付には和食器のイメージがあるから、佐藤さんが西洋由来のポットに呉須絵を描いているのを知ったとき、ものすごく新鮮で興奮した。彼女の染付は淡いタッチのはかなげな絵柄が特徴だけれど、このポットでは、そのはかなさを引き締めるように、丹念にきりりとかたちづくられた蓋のつまみが、私的萌えポイント。ボディのやさしい絵に反して、少し濃いめのドット柄でハズしてくるセンスが憎い。ぷっくりとしたフォルムにより、お湯の中で茶葉が生き生きと葉を広げられるような気がして、ロイヤルコペンハーゲン(デンマーク)のポットよろしく、紅茶に使っている。ところで染付は中国から日本に伝わったけれど、ロイヤルコペンハーゲンのブルーも中国陶磁に影響をうけたもの。染付の歴史、行ったり来たり。
[ある日のうつわ]
同じく佐藤もも子さんの蝶々のプレートとともに。
いまでは、クリスマスや誕生会に欠かせないポットとなりました。
書籍『うつわディクショナリー』では、こんなよそゆきの顔を見せていました。
photo: Toru Kometani
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作り手:佐藤もも子 @satomomokonokoto
購入した年:2015年頃
購入場所:zakka 土の記憶
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