
イギリスのおうち No.4 『夫婦でデザインした家』
モニカと建築家の夫マシューがロンドンにほど近く且つ緑の多い『Garden of Engalnd (イギリスの庭)』と呼ばれるケント地方(=うちの近所)に移住したのは15年前。
3人目の子供が生まれたタイミングで広い家に引越しを考え、現在の土地を購入→理想の家を建てるために、家の設計から細部にまで関わってゼロから完成させたこの邸宅は、まるでモダンミュージアムのように無駄のないスリークな空間だ。
「夫は広々とした空間作りに、私は美しい家具と機能的な電化製品とにこだわってこの家をデザインしました。バスタブはスペインから、家具はイタリアから、キッチンはドイツから、階段の手すりはポーランドから・・・と、配送や工事にだいぶ時間がかかってしまったけど、妥協したくなかったので後悔なし。二人のこだわりが沢山詰まっているので、住み心地は抜群!」とのこと。
いつ伺ってもスパークリングクリーンでゴミ一つ落ちていないこのおうち、スタイリッシュなのは勿論なのだけど、忍者屋敷か!って言うくらい色んな機能が隠れてるんです。
まずエントランスにあるこちらのクローゼット、取手付きで上げ下げができる優れもの。
壁にホースを繋げるスタイルの掃除機は、重い本体を引き摺り回す必要ゼロ。
アイランドの下には、モップで集めたゴミをささっと吸引してくれる機能が隠れている。
子供部屋x3がある二階の廊下のこの穴から洗濯物を投げ入れると・・・
一階のランドリールームに到着する仕掛け。
折りたたみ式ラックが設置されている壁はヒーティング付きなので、洗濯物もすぐに乾くって言う。
中でも私が思わず膝を叩いたのは、アイランドの上に下がっているゴールドのバー。ずっとお洒落な照明だと思っていたら、なんと換気扇なんですって!
深澤直人もビックリのデザイン。
二階のマスターベッドルームも、グレイ&ゴールドで統一。
ペンダント式のベッドサイドライトにご注目
モニカお気に入りのコクーン型のバスタブ。
キャリー・ブラッドショーみたいなウォークイン・クローゼット。
うちの娘と仲良しの、末っ子のベッドルーム。この家に遊びに行って娘が帰ってくると、「私も部屋にハンモックが欲しい」とか言われて辛い。
4階建で6部屋のバスルーム付きベッドルームがあるこのお宅、なんとまだ半分しか完成していないと言うのだから驚き。
「実は地下に温水プールとホームシアターとジムを建設中なんです。でも現在の生活スペースを完成させるのに思ったよりもだいぶ時間と労力を使ってしまって。現在はちょっと休憩中(笑)。」
コンテンポラリーで高機能に溢れたモニカ&マットの住まい。プールとホームシアターが完成した暁には、もっと頻繁に遊びに行くことになるはず。
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