
アリカンテでの週末 Part 2
アリカンテはInternations のサイトで毎年発表される『エクスパット(外国人居住者)が選ぶ世界のトップ&ワースト都市50』のトップ3にいつもランクインする街で、人口の約15%が外国籍の住民。中でもドイツ人、イギリス人、オランダ人がその温暖な気候と物価の安さ、自国への航空のアクセスの良さに惹かれて押し寄せてくるケースが多いんだとか。
ロンドン郊外の私の近所からさっさとアリカンテに引っ越したモニカの家族もスペインでの新しい生活を謳歌していて、私の滞在中スペインがどれだけイギリスより勝っているかについて延々と語ってくれていた感じ。
週末になって『地元民が集う市場と旧市街を訪れたい!』という私のリクエストで、昔から開催されている蚤の市とローカルワインを生産しているワイナリーがあるシャロ(Xalo)という小さな村に連れて行ってもらった。
シャロはスペインの伝統的なワイン生産地の一つで、この小さなワイナリーのワインがなんと1リットルが1.4 ユーロという破格の値段!
モナストレルという葡萄を使った赤ワインを購入。冷やしても美味しいキリッとした軽い赤ワインで非常に好みの味でした。
次に向かったのは旧市街。土曜日なのに全く人がいなくて、平日でも人で溢れるロンドンのあの喧騒とは比べものにならないくらい静か。
ランチにアーティチョークのグリルを注文したところ、薄切りされた新鮮なフォルムで登場。こんなかわった切り口が文字通りあったとは。
魚介類は勿論だけど、新鮮な野菜のおいしかったこと。ちなみにイギリスで消費される野菜の約3割はスペインから空輸されています。
旧市街のこの広場で、毎週木曜日に地元の野菜が購入できるファーマーズマーケットが開催されると聞いて、次回は木曜日を狙ってまた来る!とモニカに伝えて空港に向かった。
空港では、行きの便で同乗したあのパーティー軍団の若者たちとまた遭遇。娘が
『お母さん!The same lads are here!』
と、「Lad」というイギリス英語を使ってちょっと笑う。アメリカで言う「Dude」みたいなニュアンスかな?
とにかくそのラッズは、搭乗の列に並びつつ飛行機に乗り込む直前までビールを一気飲み&パーティーをぎりぎりまで引っ張り続けていて再び笑う。イギリスに着いたらビールも3倍くらいの値段になるしね。
まだ寒いロンドン郊外に帰ってきて、娘にせがまれて買わされたSサイズのチップス(フライドポテト)に£6.50払いながら、スペインにリタイアするのも悪くないかもな・・・と考え始めている私です。
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