
麗しのヴェネチア Part.1
毎年誕生日を口実に、5月中の数日間はヨーロッパのどこかで過ごすことを強行している。今年は義理の両親の金婚式を兼ねて&義妹の家族も加わって、総勢10人でヴェニスを訪れてきた。
このめでたい機会にヴェニスを選んだのには理由がある。それは、夫と義妹が子どもの頃に義父と義母に連れられてたびたび訪れた、思い出深い場所であるから。ステイ先に義父が選んだのは、彼らが長年にわたって愛用してきた「ホテル・エクセルシオール」。
まだ星が残る空の下の午前4時半に家を出て、5時に着いたガトウィック空港のバーは、まさか!の営業中(なんなら満員御礼)。またもやホリデー前にお酒をかっ喰らう英人で大賑わいである。
これもイギリスのホリデーの風物詩
二時間のフライト後、マルコポーロ空港に到着。そこから船着き場に向かうと、ホテルからお迎えの水上タクシーが待っていた。
このツヤッツヤに磨き上げられた木目の内装と、クリーム色のレザー張りのシート&クッションの織りなすコントラストがシックな船室、いかにもヴェニスへの序章にふさわしい。乗り込む際に、『ボンジョールノ、シニョーラ』とスタンリー・テュッチ似のビシッと決まったドライバーさんに手を取られて、旅情もまた盛り上がる。
後部座席は結構濡れます
後半は前に移動してた
ヴェニス本島を横目に見つつ、ホテルのあるリド島へ。
そして約30分の船旅の後、エクシオールが桃源郷のごとく壮大なスケールで姿を現した。
横幅が大きすぎてフレームに入りきらない
1908年に開業したホテル・エクセルシオールはヴェニス国際映画祭の主要会場としても長年使われている、往年の映画スターや著名人が多数宿泊してきた歴史ある伝説のホテル。
しょっぱなからゴージャスなヴェニスの旅の幕開けである。
Part 2に続く

ホテル・エクセルシオール
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