Butterdrop Diary 『ロンドン郊外のカントリーライフ』

イギリスのおうち No.1『教会だった家』

イギリスでは「Old Bakery」「Old Post Office」 など、 『かつて』ベーカリー、パブや郵便局として機能していた建物が住居に再構築されるケースが珍しくありません。

 

ジェーンが家族と住む「Old Church」があるのは、ロンドン郊外にある人口1500人の小さな町、Brasted。沢山のアンティークショップが立ち並ぶ可愛い町で、私も時々訪れる場所です。

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ジェーンとこの家を見つけたのは、子供が生まれたタイミングで当時の住まいより大きなスペースを探していた時に、偶然インターネットで見つけたのがきっかけ。

 

「この家をネットで見てすぐその足で見学に行って、初見で一目惚れして購入したのが6年前。前オーナーが隅々までリフォームを済ませていたので、どこにも新しく手を入れる必要がなかったのもラッキーでしたね」

 

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1886年にバプテスト教会として建てられたおうちの中に入ると、かつてチャーチホールとして使われていた、広いリビング&ダイニングエリアがお出迎え。一段高くなっているのは牧師さん用のステージで、暖炉は前オーナーが付け加えたものだそう。

Church Sitting Room 1.jpg

一つだけ記念にもらった教会で使われていたベンチ(左端

 

 

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しかし築130年の古い教会に住むことについて、何も抵抗はなかったのかな...?

 

「私もパートナーも元々信心深い人間ではないので、特に何も気にしませんでした。ただ、墓地が後ろにある教会だったら購入していなかったでしょうね(笑)」。

 

ちなみにカトリックの友達にこの家の話をしたら、

「House of God(神の家)に住むなんて、有り得ない!」との事でした。

 

Church Kitchen 3.jpg

リビングの裏にあるキッチン。

 

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ちらっと見えるステンドグラスが可愛い、ジェーンのオフィス。

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ネイビーでまとめたバスルーム

そして、何といってもこのおうちの1番の見所はこの優美なステンドグラス!毎朝目覚めてベッドルームから出るとこの光景が出迎えてくれるので、清々しい気持ちになるのだそう。こんな素晴らしいヴィジョンで1日のスタートを切れるなんて羨ましい。

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Church Hallway 3.jpg

ステンドグラスはもちろん1886年のオリジナル

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寝起きの悪さも治りそう

ちなみに私個人のお気に入りは、チャーチホールのステージ下にある洗礼式用のプール。「収納庫としてとっても便利!」らしく、クリスマスツリーが横たわっておりました。

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この中で息を潜めて隠れんぼとかしてみたい。

すっかりモダンにカスタマイズされて住みやすくなったこのおうちだけど、約100年の時間を町の教会として運営されてきたその歴史を誇りにしているジェーン

「『子供の頃、毎週日曜日はあなたの家に礼拝に行っていましたよ』と年配の方に声をかけられることがあるんです。この町の歴史と人々の思い出とを宿した空間に暮らせて本当に光栄に思っています

 

写真協力:Natasha Marshall & Alexandra Giarraputo-Pym

 
 

 

 

ギャンブル五月

ニューヨーク州立大学卒業後、ウェストヴィレッジのマグノリア・ベーカリー本店にて6年間腕を磨く。ロックバンドのメンバーとして2度の全米ツアー後、渡英。現在は田園風景が広がる『Garden of England(イギリスの庭)』と呼ばれるロンドン郊外はケント地方に暮らす。著書に『ニューヨーク仕込みのカップケーキデコレーション』『イギリスから届いたカップケーキデコレーション』(SHC)。日本カップケーキアカデミー代表。
Instagram:@satskigamble
Twitter:@satski_gamble

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