Butterdrop Diary 『ロンドン郊外のカントリーライフ』

暖炉とコタツとちゃぶ台

例年より穏やかで雨が少ない11月。のんびりと季節の移ろいを楽しんでいた矢先、一気に冬の気配が押し寄せてきた!暖炉に火を焚べる季節の到来です。

思い起こせば暖房のない冷え切った日本家屋で、毎日コタツに潜り込んで過ごした昭和の冬。下半身は暖かいけれど上半身は冷えるから、分厚い半纏は家着のマストアイテムだったし、コタツの中には、土曜日に洗えばいいのに日曜日の夕方くらいに焦って洗った半乾きの上履きがゴロゴロと無造作に入ってたりして。

そして裏返すと、緑色のフェルトが貼られていて、カードゲームが楽しめる特別仕様になっていたあのコタツのテーブル。あれは粋なデザインだった。スマートフォン全盛の現代では、もはや姿を消してしまったの過去の産物なのかも?

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そんな思い出深いコタツ文化、今も形を変えてギャンブル家に生きているのは、日本のちゃぶ台を義母が丁寧にアップホルスターで布を貼ってリメイクしたこの低いテーブル。

このテーブルの上でボードゲームやトランプに興じるのは、あのフェルト貼りのコタツへの密やかなオマージュなのかもしれません。

ギャンブル五月

ニューヨーク州立大学卒業後、ウェストヴィレッジのマグノリア・ベーカリー本店にて6年間腕を磨く。ロックバンドのメンバーとして2度の全米ツアー後、渡英。現在は、田園風景が広がるロンドン郊外はケント地方、『Garden of England(イギリスの庭)』に暮らす。著書に『ニューヨーク仕込みのカップケーキデコレーション』『イギリスから届いたカップケーキデコレーション』(SHC)。日本カップケーキアカデミー代表。
Instagram:@satskigamble

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