
チーズみたいな、熟成マルセイユ石けん。
近所のリサイクルショップでヴィンテージのパリ版モノポリー(もちろん通貨はフラン!)を手に入れ、フランス語の勉強がてら遊んでいます。夢はシャンゼリゼに家を建てること。


さて、古いもの繋がりで、今回は南仏名物、マルセイユ石けんについて。
よく名前は聞くものの、住んでいるとなかなか自分で買う機会がないものですが、日本から来てくれていた友達のおみやげ探しに付き合い、ひとつ買ってみることに。
訪れたのは、石けん作りの体験や、イニシャル入りなどカスタマイズ石けんのオーダーも可能な、La Grande Savonnerie。
長い歴史を持つ、マルセイユ石けん。17世紀には、ルイ14世が王令を発してまでその品質を守ろうとし、1906年には、原材料に植物油を72%含めるというレシピが生み出されたそう。それ以降、そのレシピにしたがって作られているものが、「本物」のマルセイユ石けんだとか。
(お土産屋さんなどで売られているものの多くは、「savon de marseille」と書かれていても、動物性の油や保存料、香料などが多く含まれ、残念ながら本物とは言えないようです。)
私が今回知って一番びっくりしたのが、古くなっても使える! ということ。店の方いわく、時間がたって乾燥すれば、石けんの減りが少なくなり、わずかな水でものを洗うことができると。店頭には、50年もののよぼよぼ石けんも。(正直、これが使えるとは思えぬ見た目。)
私が手に入れた、ココナッツオイルで作られた洗濯石けんも、透明感のある白いものと、クリーム色がかったものがありました。「熟成された、クリーム色のものの方が減りも少なく、長く使えるよ。」とのアドバイスを受け、年季の入った方を購入。
持ち帰ってみるとけっこうでっかくて、熟成されていてもされてなくても、使い切るのに数年はかかりそうです。
それにしても、チーズにワインに石けんまで、フランス人てば熟成が好きよね。
22 Rue Des Cordeliers
13100 AIX EN PROVENCE
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