
世界遺産の街、アルビで過ごす1日。
つい最近、クリスマス休暇でみんな街を離れたと思っていたら、3月初旬は、またもやバカンスのシーズン。子どもたちの学校もお休み、そうなると仕事を休んで旅立つ大人たちも。
フランスに住み始めてから私が初めて知った、人気の旅先のひとつが、レユニオン島。マダガスカルのすぐお隣に浮かぶ小さな島ですが、この島、フランス領なので、フランス語が通じます。自然も豊富で、暖かいらしい。サメも多いらしい。海に入るときは足の裏まで日焼け止めを塗らないと、大変なことになるらしい。
さて、前置きが長くなりましたが、私が通うフランス語コースも一週間休みになり、ちょうど日本から来ていた家族とともに、小旅行へ! 目的地は車で行ける、アルビとカルカッソンヌです。
今回のブログでは、レンガとロートレックとタルン川の街、アルビをご紹介。この街の大聖堂や旧市街の街並みは、世界遺産にも登録されています。
外装と内装のギャップが見もの、サント・セシル大聖堂。
まず、アルビに到着すると嫌でも目に入る巨大建造物、サント・セシル大聖堂から。
高さ40メートル、幅35メートル、奥行き113メートル、というサイズを聞くと、そんな大したことないんです。でも、木とレンガで造られた、かわいらしい街並みの中に突然この要塞のような建物が現れると、ぎょっとすると同時に、実際の大きさ以上に大きく感じてしまいます。
大聖堂の内部へ。ほとんど装飾がなく、ただ大きさで人を圧倒するだけの見た目だった外見から一転、そこには、繊細な彫刻とフレスコ画にあふれた、豪華絢爛な世界が広がっていました。


1282年から約200年かけて完成したこの大聖堂。その後、一度も修復されていないという、天井画の青色。とっても綺麗で印象的です。パイプオルガンは、3,000本ものパイプが使用されていて、人の目にふれている部分は、10分の1くらいの本数なんだとか。


正面のフレスコ画「最後の審判」の地獄の様子は、夢に出そうなくらいな恐ろしさ。
建物も楽しめる、ロートレック美術館。
大聖堂を出て向かったのは、すぐお隣にあるトゥールーズ=ロートレック美術館。アルビはロートレックの出身地としても有名です。


美術館は、世界遺産の一部、ベルビ宮殿を改装したもの。そのため、庭や建物自体も楽しめます。窓から眺めたタルン川と、そこにかかる橋。とっても絵になる光景でした。ヨーロッパの美術館って、建物が素敵ですよね。展示物より、建物に目がいくこともしばしば。
長い歴史を持つ橋と、レンガ作りの街並み。
手前にかかる橋がポン・ヴィユー。
美術館を出た後は、タルン川へ。このタルン川にかかる橋、ポン・ヴィユーは、現存するヨーロッパの橋のなかで、もっとも古いもののひとつだそう。1050年建造というから、パリに残る最古の橋、ポン・ヌフ(17世紀に完成)より、500歳以上お年寄りということですね。
ポン・ヴィユーから見た、隣の橋。
シーズンオフでおだやかな雰囲気が漂っていた街中。プロヴァンスとは違う、茶色の街並みが新鮮でした。
手前のグレーの扉は、私たちが泊まったアパートメントホテル(LA TERRASSE DE LA PIALE)の入り口。
最後に、アルビでのランチは、サント・セシル大聖堂のすぐそばにある、三角形の屋根付きマルシェで。牡蠣屋さんとシャルキュトリー屋さん、パン屋さんでそれぞれ食べたいものだけ調達して、シェアしましたよ。


半日で観光できてしまうコンパクトさも魅力の、世界遺産都市アルビでした。次回は、カルカッソンヌの様子をお届けします。
www.albi-tourisme.fr/en
Musée Toulouse-Lautrec
http://musee-toulouse-lautrec.com/en
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