南仏プロヴァンスで猫さがし。

マルセイユから20分の船旅。イフ島とフリウル島へ。

「海開き」なんていう言葉がフランスにあるのかないのか、たぶんないのでしょう。天気が良くてちょっとでも気温が上がった日には、何月であっても海辺には水着の人がいる気がします。

海で泳ぐ人、浜辺で本を読む人……そして、躊躇なくトップレスで両面(背中面・胸面)日焼けに勤しむ女性たちの姿に、「きゃっさすが南仏!」と思ってしまう私はばっちり日本人。
それどころか、ビーチから少し離れた岩場で過ごすカップルをよーく見ると、「あれ、おじさんも真っ裸?!」なんてこともあったり。さすがだわ。

そして、海に入るのは人間だけではありません。「大喜びで海を泳ぐ犬」なら日本でも見られるかもしれませんが、「海で泳ぐ(首まで浸かって海の中を歩く?)馬」はなかなか見られないのでは。馬はペットなの? やっぱりここは南仏だわ。

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それはさておき。先日、今年の「海始め」をしてきました。

フランス語学校のクラスメイトたちと向かったのは、マルセイユの港近くに浮かぶ、小さな2つの島、イフ島とフリウル島! 

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フェリーから眺めたマルセイユの旧港。

マルセイユのビューポート(旧港)からフェリーに20分ほど乗って、まずは牢獄としても使われていたイフ島の要塞、シャトー・ディフを見学。小説「モンテ・クリスト伯」の舞台になったことで有名なこの島。ご存知の方も多いかも。

3階建てですが牢の数は15部屋くらい? 一部屋一部屋がけっこう広め。

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一番の見どころは、屋上から海を挟んでのぞむ、マルセイユの街並み! マルセイユというと、なんだか建物はごちゃごちゃしてるし路駐だらけだし、正直、「綺麗な街」というイメージはあんまりなかったのですが、海を越えて眺めてみると、こんなに美しく見えるなんて。山の上に乗っかったノートルダム・ドゥ・ラ・ガルドのシルエットといったら!

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牢獄として使われていた当時、お金持ちの囚人たちは、お金を払って2階の牢に入っていたそう。それは、窓がついていて外が見えるから。そりゃそうよね、獄中からこの景色、こりゃけっこうな贅沢。

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続いて、イフ島から再度フェリーに乗って数分、フリウル島へ。イフ島と比べると、観光客も少なく閑散としている……と、フェリーを降りたときは思ったのですが、港から15分ほど歩いた先にある入り江、サン・テステーヴの砂浜(Plage de Saint-Estève)には、島の人なのか、どこかから船でやってきた人なのか、たくさんの人たちが。

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砂浜への通り道。南仏の岩の肌は白っぽい。

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この辺の海の水って、やっぱり綺麗。澄んでいて緑色に見えます。

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水が猛烈に冷たくて、私は足を一瞬つけただけで終わりましたが、今年初の海水を十分に堪能しました。それにしても、逃げも隠れもできず数時間太陽に晒されていたおかげで、もう肌が浅黒い。

迫り来る夏が恐ろしいです。

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Frioul If Express(フェリー)
料:16.2ユーロ(イフ島、フリウル島、2島巡った場合)
  10.8ユーロ(イフ島、フリウル島、どちらか1島のみの場合)
www.frioul-if-express.com

シャトー・ディフ
料:6ユーロ
www.chateau-if.fr/en

中川史恩

都内在住、猫好きエディター。フランス生まれの保護猫ミャウと暮らす。好きな食べものは帆立の貝柱とチップス全般。苦手なものは直射日光。将来の夢は鶏と暮らすこと。@chez_miaou

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