家にいながら無料でアクセス! 世界の10の美術館。
いつもなら、近づいてくる春の足音にわくわくしつつ、桜の開花情報ばかりが気になるこの時期。(幸いわたしは花粉症ではありません。)
今年は全くそれどころではない事態に、心落ち着かない日々を過ごしています。フランスでは先日、ついに15日間の外出禁止令が出されました。
このお達しが出る前から、SNSでは外出を控えるよう訴える投稿が相次いで見られました。ちょっと晴れるとすぐに外でひなたぼっこしたがる国民性(?)ですから、そんな人々に向けて、影響力のある有名人たちが、それ、やめなはれ、みな、家におりたまえ、と注意することもしばしば。
注意喚起によく使われている画像がこちら。自分ちのリビングに掲示されていてもいいかもなと思えるデザインです。
「働いたり、本を読んだり、テレビゲームをしたり、映画を見たり、子どもたちと遊んだり、絵を描いたり、考えたり、ものを書いたり、料理したり、寝たり、音楽を聴いたり、リビングでダンスしたり、歌ったり、音楽を聴いたり、旧友に電話をしたり、何もしないのもアリ。ただし、家にいて。それだけで救える命があるんだから。」(意訳)
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そんななか、友達がFacebookでシェアしていた、おこもり生活に役立ちそうな文化的まとめ記事をふたつ、ご紹介したいと思います。
一つ目は「家から無料でアクセスできる10の美術館・博物館。」(フランス語)、もう一つは「家のソファーにいながらバーチャルで遊びに行ける有名な美術館とギャラリー12選。」(英語)です。
ふたつとも、ウェブサイトやGoogle Arts & Cultureを使って所蔵品を公開している美術館、博物館がまとめられていて、一部は日本語表示にも対応しています。さらに、すでに会期が終わっている展覧会の様子を見られるところもあるので、つぶせる暇は無限大。いくつかおすすめの美術館、博物館をピックアップしました。
● 大英博物館(ロンドン・イギリス)
時代別、地域別に所蔵品を探せて楽しい。このサービスすごい。
● ナショナル・ギャラリー(ロンドン・イギリス)
オンライン展示は日本語対応。
● メトロポリタン美術館(ニューヨーク・アメリカ)
2017年に開催された「川久保玲 / Comme des Garçons 間(はざま)の技」展 を見逃した方、こちらでざっくり見られますよ。
● ヴェルサイユ宮殿(ヴェルサイユ・フランス)
豪華絢爛、自宅にいながら宮殿気分。
● アムステルダム国立美術館(アムステルダム・オランダ)
フェルメール、レンブラントがお好きならば。
● ウフィツィ美術館(フィレンツェ・イタリア)
わたしはここの廊下の天井画にときめきました。
● ルーヴル美術館(パリ・フランス)
実際のルーヴルは、5日間歩き回っても全部見終えることはできないと言いますが、オンラインならば……?
● オルセー美術館(パリ・フランス)
オンライン展示では、駅がオルセー美術館に作り替えられる過程が見られます。
● ワールドワイドテレスコープ(宇宙)
博物館ではないけれど、といって紹介されているオンライン望遠鏡。いざ宇宙の旅へ。
● フリック・コレクション(ニューヨーク・アメリカ)
ご紹介した2サイトには載っていませんが、わたしが好きな美術館のひとつ。邸宅バーチャルツアー(日本語音声ガイダンス付き!)があるのでぜひ。
これを機に、いつか出会ったフェルメールに再び会いに行くもよし、死ぬまでに一度は生で見たいサモトラケのニケやモナリザを探しに行くもよし(本当にこのバーチャルツアーで見つけられるかは不明です)。教科書に載っているヴィーナスの誕生を崇めたり、名画に隠れた猫を探せ! 遊びも楽しいかも。
せっかくですから、この時間と現代の技術を利用して、小さなわくわくを見つけましょう。
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