南仏プロヴァンスで猫さがし。

【猫と暮らす家づくり】都内で一軒家を建てる! まずは展示場へ。

この物価高のご時世に、家を建てることにしました。

正確に言えば、「建て直す」です。いま住んでいる築40年の夫の実家を一度解体して、同じ土地に新しい家をのせます。

南仏プロヴァンスで猫を探していたのももう3年以上前......。2019年末、夫婦でフランスから日本に帰国し、このブログもいったんストップしていましたが、この度、テーマを新たにリスタート! 「猫と暮らす家づくり」を綴ります。目指すは「猫と人がずっと住みやすい家」、隠れ目標は「窓の素敵な家」。

下手をすると記憶を失うくらいやることに追われる日々ですので、一生に(たぶん)一度の「家づくり」、それにどっぷり浸かる日々を、この場を借りて記録に残そうと思います。ゴール地点も詳細な金額もまだ霧の中......(怖)どうぞお付き合いください。

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ハウスメーカーを選ぶ

帰国してから3年ちょっとの間、渡仏時にはいなかった猫も一緒に、夫の実家に転がり込んで暮らしていました。そのうちそこに赤ちゃんが加わり、実家の犬が旅立ち......

コロナ禍がなんとなく落ち着き、だんだんマスクをする人も減り始めた昨年の春、思いつきで訪れた住宅展示場から、家づくりは猛スピードで始まりました。

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猫のミャウです。フランス生まれ、東京育ち。

そもそも、べつに家はハウスメーカーに建ててもらう必要はありません。知り合いの大工さんだったり、地元の工務店だったり、建築士さんに設計を依頼したり、最初から選択肢はいろいろあります。フランス人だったら、倉庫や廃屋を改装して自分たちで家にしてしまいそう(実際、私たちがエクスで住んでいた家は、元倉庫。大家さんがIKEA製品を駆使して見事な家に作り替えました)。

そんななかで、私たちがハウスメーカーを選んだのは、「建築士に依頼するほどのこだわりや熱意や時間はない」、「けれどある程度自由にデザインしたいし、絶対快適な家にしたい」、「地震や災害に強い家にしたい」、「建てた後のメンテナンスも大事」という理由から(もちろん自分でも作れない)。要するに、効率良く安心を買おうという思いからです。

展示場でお邪魔した住宅メーカーはチラ見も含めるとぜんぶで6社。Pホーム、Hハウス、A工務店、S林業、Dハウス、Mホームを覗き、何度かお約束してお話を伺ったのはそのうちの3社。そして結局、三井ホームにお願いすることにしました。

なぜ三井ホームに決めたかを書く前に、ここまででいくつか気づいたことを。

・住宅展示場ってお土産がすごい。
(お菓子や飲み物だけでなく、メモパッド、風船、鉢植えのお花、カレールーと野菜なんてものまで! 子ども大喜び。私大喜び。)

・ネットでよく見かける「ハウスメーカーの坪単価ランキング」、そこまであてにならない。
(私たちの場合、Pホームの見積もりが想像以上に高くてひよってしまい、一方、一般的にはもっと坪単価が高いと言われている三井ホームの方が最初の見積もりは安めでした。)

・住宅展示場のモデルハウスはでっかい。
(庶民の家はあれの半分以下です。だから「街中モデルハウス」というものが存在し、リアルなサイズ感を見せてくれるのだなと後に学びました。)

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なぜ三井ホームに決めたか

それでは、私たちが三井ホームに決めた理由を。耐震性や断熱性といった家の性能に加えて、決め手は大きく分けると2つです。

一つ目は、営業の方が私たちのツボを押さえていたこと。

早い段階で「規格住宅」や「子育て世帯向けセミオーダー住宅(?)」のような選択肢を与えてくださったことで「お、いけるかも?」と思わせてくれ(結局はフルオーダーの注文住宅になったけど)、完成してから60年間のメンテナンス費用や光熱費のイメージをきちんと数字で示してくださったこと(後にこの数字は跳ね上がったけど)。契約前にフィナンシャルプランナーとの面談を設定してくださったこと(そして勧められるがまま保険も契約したんだけれども)、ついでに、最初から「窓」「窓」「窓」「窓」言っている私に、YKK APのイベント(来場特典多数)を案内してくださったこと......などです。

他社の営業さんもとても熱心にご案内くださいましたし、たぶん人それぞれ、好みがあるかと思いますが、なんか嫌味なくしっくりくるな、というのが、よく聞く「営業さんとの相性」なのかなと思います。

二つ目は、もうそのまんま「窓」。展示場で三井ホームのモデルハウスに目がいったのも、木製サッシの大きな窓が目に入ったから。

サッシの材質や使える窓メーカーは、各社それぞれしばりがある印象を受けました。三井ホームは木製サッシも使えますし、室内・室外ともに樹脂サッシでカラーバリエーションも豊富なYKK APが(たぶん標準で)使えること、それが決め手でした。結局、サイズ感や価格、メンテナンス面の理由から、木製サッシは諦めたのですが......。

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私が三井ホームのモデルハウスに吸い込まれた理由が、ヴェステック社の木製サッシの窓。断熱性能もばっちりで、何より美しい。

契約を結んだのは8月末。それまでの4ヶ月間の「ハウスメーカー」を決める、という工程だけでもう、一軒家建つんじゃないの?と思うくらいの時間と労力を使いました。でも本番はここから。

次回は、なぜ「窓」がそんなに気になるかを語ります。

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フランスで住んでいた家。石造りの家は壁が分厚くて、窓の向こうに猫が十分寛げる空間がありました。

中川史恩

都内在住、猫好きエディター。フランス生まれの保護猫ミャウと暮らす。好きな食べものは帆立の貝柱とチップス全般。苦手なものは直射日光。将来の夢は鶏と暮らすこと。@chez_miaou

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