
「ラリック」インペリアルタワーブティックへ
お引越ししたとはいえ、実は、まだ照明などインテリアの細部は整っていません。
顧客の案件であれば全力投球でスピーディに動けますが、自分のこととなるとすっかり後回し。さすがに三度目の住み替えなので、のんびりモードで、いまだ大量の段ボール箱と同棲中です。
コロナ渦に家具類は買い替えたので、今回は大きな買い物はないのですが、インテリアの一部にラリックも取り入れたいと日比谷へ。
私のパリの巡礼地?ともいえるrue royaleにある本店さながら、メゾンの世界観を忠実に表現しているシックなブティック。
クラシックとコンテンポラリーの融合が果てしなくラグジュアリーで、いつ来てもうっとりしながら高揚が止まらぬ場所なのです!
ラリックディメンションなこの雰囲気、なんて美しいのでしょう!
囲まれて生活できたら、どんなに素敵か。。。。と果てしなく妄想しつつ、具体的に検討。
my wish listの中の一つは、こちら「イロンデル」の照明。
ブランド創業当時からのアイコンでもある「つばめ」が優雅に空を舞っていて、インテリアのアクセントとして、いくつか吊り下げたいと考え中です。
ところで、つばめは古今東西共通のフォーチュンアイテムであるということをご存じですか。
復活祭の頃に戻ってくるので、特にヨーロッパでは繁栄と再生を意味するラッキーシンボルであり、また、中国でも幸運や希望、商売繁盛などを象徴する吉祥アイテムとして、風水的にも重宝されています。
対で行動し、生涯を添い遂げるというイメージから良縁のシンボルとも。
抑制が効いた乳白色のオパルセンの輝きがこの上なくエレガントで、あらゆる角度から覗き込みます!
軽やかに空を飛ぶ優雅な姿は、ルネ・ラリックの目にもポエテックに映ったのか、多くのクリエーションに登場。
例えば、アールデコ期のカーマスコットデザインや豪華客船のインテリアなど。
クラシックシネマの中でしか、もはや目にする機会はなくなったカーマスコットですが、かつては高級車のシンボルでもあった贅沢な装飾品。
フランス革命後、貴族社会は終焉を迎え、貴族のたしなみであった馬術から自動車の時代に移行します。
それにいち早く目をつけたラリックは、スピードを象徴する鳥や動物などのデザインをカーマスコットとして発表。
余談ですが、ラリックは単にアーティストだけではなく、時流に乗るというよりむしろ、その先を行っていて、それらの流れを掴むのが天才的に上手な実業家でした。この商才があったからこそ、後世に名を残せたのだと、現代ビジネスの参考になるエピソードが無数あります。
新しい社会のステータスシンボルでもあった自動車に、ラリックのマスコットをつけてパリの街を駆け抜ける姿は、どれほど粋で優雅だったのか。。
アールデコ期のパリの街の情景や人々の喧噪までも浮かんでくるエターナルなラリックのデザインに、相変わらず、虜になり続けている私なのでした。
★ラリックインペリアルタワー店
東京都千代田区内幸町1-1-1 帝国ホテルタワー1階
TEL:0120-505-220(ラリック・ジャパン)
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