デコラトリスによる洗練探しの旅

Re BORDEAUX ボルドーワインのパーティへ

昨年末のことですが、

ボルドーワイン委員会主催のレセプション「Re BORDEAUX」へ。

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この日は関西出張帰りで、品川から直行したため、開始時間をずっと過ぎてからの到着。

会場のアンスティチュ・フランセ「ロワゾ―・ドゥ・フランス」は、既に宴たけなわで大盛り上がりの様子。

今回フューチャーするボルドーワインとは、グランメゾンや特別な日に味わうグランヴァンのような高級品というより、1,500~5,000円くらいのデイリーワイン。そのため、会場はとてもカジュアルな雰囲気。

この日は、今年特ににフォーカスされる「セレクション 50 ボルドー 2025」が発表され、200種類以上のエントリーから厳選された50種のワインを試飲させていただくという趣向。

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ボルドーは、フランスAOCワインの中で最も生産量が多く、よく比較されるブルゴーニュやシャンパーニュの約4倍近く、又、フランス国内消費量の過半数以上をボルドーが占めています。

ワインのカラーヴァリエーションが最も豊富に揃うのもボルドーワインの特徴の一つ。

単純に赤白ロゼだけではなく、白の辛口や(ソーテルヌなど貴腐ワインでも有名な)甘口、クレレ(赤とロゼの中間のような色合い)、クレマン(フランスのシャンパーニュ地方以外で、伝統的な瓶内二次発酵式で製造されたパークリングワイン)の赤白というように多彩な味わいがあるため、ボトルを眺めるだけでも楽しくなってきます。

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多くの知人にお会いしましたが、開始からいらしている方々は既に赤ワインを吟味しています。が、会場の熱気でとても喉が渇き、まずは冷たい泡でしゅわしゅわっとしたい感じ。

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あら、こんなところに、冷たいクレマンが!

ペルル(真珠)という美しいその名の通り、きめ細かく繊細な泡立ちで、喉を抜ける滑らかさもエレガント。とても好みのお味で、覚えておこうとエチケットを撮影していると背後から声が。

「これ、僕が作ってるんだけど、味はどう?」

「インスタやってるから、ちょっと覗いてみてよ」

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ニコニコした気さくなムッシューが、矢継ぎ早に話し始め、畑での作業の様子やその工程など、インスタ画像と共に説明を。

ファーマーさんがそのまま飛行機に乗り降り立ったような風貌の方ですが、話を伺うと、bioワインを手掛けている生産者の方で、近年、多数のコンクールでも入賞している実力派。

他の生産者の方も気取りなど無縁のフランクな方ばかりで、楽しい社交時間となりました。

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グラス片手に会場を歩いてると、ギャッツビー映画から飛び出してきたようなフラッパー衣装をまとった方々が。

「今夜はジャズエイジがテーマなんです!」

しばらくするとダンスが始まり、

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そして、こんなお姉さま方もご登場。

間近でお話しましたが、美肌とド迫力に感心!

471314157_9030808793645673_5460527038768940754_n.jpgあまりにも趣向に富んだパーティに驚きふらふらしながら、ボルドーワイン委員会日本代表のルノーさんに

「ボルドーワインの魅力は自由だということなのですか」疑問を投げかける私。

「それよりも、多彩さ、柔軟な時代性をアピールしたい。

誰もが知るグランヴァンだけではなく、むしろ、次世代の生産者による試み、これまで脇役であったブドウ品種にスポットを当てたり、サステナビリティを意識した製法などによって生まれる現代のボルドーワインにもフォーカスして、ボルドーならではの多様性を知って頂きたいのです。」

確かに、単一品種が基本のブルゴーニュに比べ、アッサンブラージュ(混醸)により味わいのヴァリエーションは無限大。価格幅も大きいため、アレンジがしやすく、様々な料理やシーンで楽しめそうです。

「多彩さ」の解釈は人それぞれ。なんとも新しい解釈でボルドーワインの魅力を再発見した夜なのでした。

★ボルドーワインについて詳細は  →Re BORDEAUX

多賀谷洋子

食空間デコレーター。雑誌編集、外資系客室乗務員を経て、テーブルコーディネーターに。ブライダルやパーティ、商業施設から個人宅まで幅広くインテリアデコレーション手がける。雑誌やレシピ本のスタイリングでも活躍。パリスタイル主宰、フランスチーズ鑑評騎士の会 チーズシュヴァリエの顔も持つ。著書「美しくなるチーズレシピ:“チーズは太らない!”ダイエットも、アンチエイジングもチーズにおまかせ!」が話題。

http://paristyle.jp/

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