デコラトリスによる洗練探しの旅

ロシア旅行の準備

暑くなりましたね、いかがお過ごしですか。デコラトリスの多賀谷洋子です。

6月も半ばを過ぎ、バカンス準備にも余念のない日々、今年は初ロシアに出かけるため、いつも以上に入念のリサーチをしています。

こちら、私が自宅で一人のティータイムを過ごす時に愛用しているロシアの「インペリアルポーセリン」

蓋つきで蒸らすことができるため、ティーバッグでも風味のよいお茶が味わえます。このブランドとの出会いがきっかけとなり、この夏、ロシア行を決意しました。

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ロシアには以前から興味を持ち、いつか行きたいと思いつつも、なかなかその一歩を踏み出せずに、ずるずると後回にしていましたが、伊勢丹新宿店、日本橋三越本店で、このロシアを代表する磁器ブランドの仕事を立て続けにさせて頂き、やはりその思いが強くなり、ついに今年出かけることにしたのです。

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ロマノフ王朝の庇護を受け、皇帝専用窯として発展した「インペリアルポーセリン」

百貨店の仕事で、スタイリングやトークショーを開催して頂き、その準備過程で、この磁器の生みの親と称されるロシア版ポンパドール婦人「エリザヴェータ皇帝」や、彼女が憧れたヴェルサイユ宮殿を模して建設された王宮など、資料や文献を読むだけでは満足しきれない魅力が、ロシア、特にサンクトペテルブルグには無数にあることに気づかされました。

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ポットの保温用に、下にあるステンレス製のものは「サモワール」

英国とは異なるロシア独特のティータイム、現地事情も気になります。

有名なホテルのアフタヌーンティを調べると、やはり圧倒的にこちらのブランドの食器が使われているので、優雅で正統なロシア式アフタヌーンティを経験してみたいです。

エルミタージュ美術館の膨大なコレクションやバレエなど観光はもちろんマストですが、仕事で関わった「インペリアルポーセリン」の本店にも行きたいし、

ウオッカ&キャビアにも溺れてみたい!

ビーフストロガヌフ元祖のお店でお食事したい

できれば、毛皮の帽子も買いたいし、最高級の琥珀はやはり輝きが違うのかしら?

そうそう、プーチングッズも、やはり何か一つは買ってきたいし。。

あら、忘れていたわ、マトリョーシカ!

等々、ロシアに行くべき理由は揃いすぎるほどです。

しかし、調べてみるとやはり何かにつけて屈強、頑丈な国。簡単に出入国できないのですね。VISAが必要で、その発行でさえもとても面倒な様子。

ある程度ヨーロッパに行く回数を重ねると、「やはりロシアも行っておこう」と思うのか、最近、私の周りではロシアに出かける旅上級者の方が増えてきています。

とはいうものの、時間かかりそうだし、面倒な手続きは全て旅行会社で、という方が多いのも事実。

ですが、私はツアー旅行というものを経験したことがなく、何かにつけて全て自身で手配することが当たり前になっているので、かえって人を介するほうが煩雑です。

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実際、自身でやってみたら、とても簡単。

VASA発行に際し、大使館に持参するための宿泊証明となる書類(確認書とバウチャー)が必要ですが、ホテル予約の際に、「visa supportが必要」と書き添えたところ、氏名やパスポート番号、滞在日数など質問表が(左)が添付メールで送られてきました。

記入返送した数日後には、無料ですぐに発行して頂けました(右)。しかも、大使館へ行く際の諸注意など丁寧に書き添えられていて、あらら。。よい意味で期待を裏切るようなスピード感ではありませんか!

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他、申請書はオンラインで手続き完了し、プリントアウトしたものに写真を貼って大使館に持参します。

ここまではとても順調。

もちろん、この先、計り知れないほど未知の国ロシアですから、絶対に油断はできませんが、サンクトペテルブルグへの期待は高まるばかりです。

旅は出かける前も楽しみが多いですね。o0640048013587024653.jpg

皆様も素敵なバカンスをお過ごしいただけますように。

多賀谷洋子

食空間デコレーター。雑誌編集、外資系客室乗務員を経て、テーブルコーディネーターに。ブライダルやパーティ、商業施設から個人宅まで幅広くインテリアデコレーション手がける。雑誌やレシピ本のスタイリングでも活躍。パリスタイル主宰、フランスチーズ鑑評騎士の会 チーズシュヴァリエの顔も持つ。著書「美しくなるチーズレシピ:“チーズは太らない!”ダイエットも、アンチエイジングもチーズにおまかせ!」が話題。

http://paristyle.jp/

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