
the Okura Tokyo「山里」にて、朝食
デコラトリスの多賀谷洋子です。
オリンピックの海外客制限により、来日をキャンセルした友人からリグレットメールが届きました。
日本滞在中に、観戦以外にもしたいことがたくさんあり、実現不可となってしまったことを嘆いていましたが、その中に、the okura tokyoで、正統派の和朝食が食べたかったとありました。
彼らファミリーは、とても知的で日本びいき。日本食にも造詣が深く、東京に来る時はいつもオークラと決めていて、健康的な和食で迎える朝を無上の喜びとしています。今回の来日で、改装後の初ステイを心待ちにしていたので、気の毒でなりません。
相変わらず、終息の兆しも見られず行動制限が続く日々、パワー、エナジー、ヴァイタル。。。。あらゆる力という文字が奪われていくようで、そんな中、ホテルステイは、私にとってつかの間のリラックスタイム。
偶然にも、つい最近、「the okura tokyo」に泊まってきたため、彼らにとって幻となってしまった和朝食についてお書きしたいと思います。
いつもながらに思うことですが、
こちらのホテルでは、
迷ってキョロキョロしたり、何かお願いしようとしてスタッフの方を呼ぼうとしてもなかなか見つからない、気づいてもらえない等、
一見、普通のことが殆ど起こらないように思います。
そうなる前に、「いかがされましたか」など必ずといっていいほど、すぐさまスタッフが対応してくださるのです。
こちらのホテルでは、ゲストに絶対にそういうストレスは与えないよう徹底されているように思えるのですが、実のところ、いかがなのでしょうか。
コロナ渦、ゲストの数が少ない中でも、スタッフの方の多いこと。
クラブラウンジのカクテルタイムでは、宿泊客以上にスタッフの方の数が多いほどでした。
ディナーは、食ジャーナリストの多くの友人たちが絶賛、改装してからぐんと評判の良くなった「山里」で、お寿司を。
コロナとはいえ、連日満席のようでしたが、直前にキャンセルが出たとのことで、幸運にもなんとか滑り込めました!
話題の薄葉料理長のお仕事を目の前に、なかなか味わえない弾力感の「出汁いくら」や握りなどを頂きました。
「お寿司は握る人により、こうも味が変わるのね」
そう感動せざるを得ない夜でしたが、こちらについては、別の機会に!
ディナーの予約が取れたのが夕方の時間帯だったため、お店を出たのはまだ8時前。
いつもなら、食事を始める時間帯なのでラウンジへ。
夕方慌ただしくチェックインし、すぐにディナーに出かけたため、ようやくほっと落ち着き寛いだ気分です。
「おやすみやさいませ」
「どうぞ、ごゆっくりお寛ぎくださいませ」
部屋に戻るまでの数分間の間にも、たくさんのスタッフの方と遭遇し、必ず耳にした言葉。
こういう、オークラ特有のホスピタリティが多くのリピート客を惹きつけているのでしょうね。
そして、ぐっすり眠り、翌朝、ホテルステイのルーティン朝活。
プールで泳いでから、再び「山里」へ。
薬膳粥を注文し、ほどなくして運ばれてきたのは、ほうじ茶と香煎茶。
ほんのりと鼻腔に抜ける昆布や梅の香り。
一口の香煎茶に、非日常な朝の上質感をしばし堪能します。
プールでだいぶ体が軽くなったような気がしますが、まだ胃は活動していません。
しかし、ほんのわずかなお茶のおかげで、胃がすっきりと目覚めてきます。
さて、御粥は、松の実、クコの実、白きくらげなどオリエンタルビューティの素がたっぷり入り、朝の目にも優しいビタミンカラーです。
最初はそのままで、
後半は、出汁餡をかけて頂きます。
余談ですが、拙宅のご飯は真っ黒。
無農薬の玄米や古代米など雑穀を取り寄せ、その日の気分や体調でブレンドしていて、一体、何穀なのかと思うほど。この数年、自宅では新米の時期を除き、白いお米を食べたことがありません。
昨夜のお寿司に朝の御粥と、こんなに白米が続くのはホテルステイ以外は皆無といっていいほどで、私にとっては「白米ハレの日」状態なのです。食べきれるかと気になりましたが、そんな懸念は全く皆無で、極上の朝の味を完食しました。
正統派の和食、友人が愛してやまないこの味に再び出会えたなら、どんなに喜んだことでしょう。
こんなにも優雅で健康的な朝の時間を、早く多くの外国人たちともシェアできる日が来ることを願わずにはいられません!
☆the okura tokyo
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