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釜浅商店へ
デコラトリスの多賀谷洋子です。
桜満開、春爛漫を楽しんでいらっしゃいますか。
先日、こんなブーケを作りました。
アプリコットピンク、ベージュピンクなど、柔らかいピンクのグラデーションに、この時期はやはり惹きつけられますね!
さて、前回少しお書きしましたが、
クリストフル「MOOD ASIA」のプロモーションで、VIP顧客の方向けイベントをオーガナイズさせて頂くことになりました。
当日は、20名分のティーフーズをご用意する為、少しでも調理がスムーズにできるよう包丁を買い替えることに。
以前から、プレス会などで注目していた「釜浅商店」へ向かいます。
ここも、問屋街「河童橋」ですか?
思わず言いたくなるほどセンスの良い空間に、あるのは包丁のみ。
料理の仕上がり、ビジュアル重視の私は、
「野菜がきれいに切れる和包丁」をファーストプライオリティとしてご相談。
「でしたら、この辺りでしょうか」
勧めて頂いたいくつかの中から、重量感、手馴染みなど実際に触ってみて選びます。
河童橋はとにかく遠い。
拙宅から軽く1時間以上かかり滅多に来られる場所ではないかと、和包丁を使うまでもないような時用として、さらに追加してもう一つ購入。
ちょっといちごのヘラを取りたいとか、小ぶりなお豆腐を十文字カットするだけとか、ペティナイフ的に使える小ぶりなものもあったら、大げさにならずに便利ですものね。
小さめの牛刀を選びました。
「よろしかったら、名前入れサービスがありますよ」
もちろん、即答でお願いしました。プロっぽくて料理の腕も上がった気分です。
ところで、釜浅商店の支店はパリにもあります。
海外のプロの料理人達からも、一目置かれる和包丁。
ガストロノミーの国フランスでもそれは例外ではなく、グランメゾンのシェフ達はもちろん、最近は、一般家庭でも使われるようになってきているのだとか。
その理由は?
味覚の嗜好がシンプル、ライトとなり、かつてのような凝りすぎた、プラスにプラスを重ねたような大げさな料理が求められなくなった現代キュイジーヌの世界では、素材重視の傾向にあり、素材そのものの良さを引き出すことに注視する料理人が増えてきています。
カットの仕方ひとつで味わいを変化させる和包丁、ひとつの包丁が出来るまで、その工程ごとに、それぞれの専門職人が携わっています。
だからこその切れ味、この魅力にはまると、確かに他国のものには戻れなくなるものです。なんというか、ラフとでもいうのでしょうか。日本の職人が作ったものと比較すると、海外のものは使い心地が粗削りに感じてしまうのです。
私の購入した二本の包丁?想像以上の使い心地で、切れ味がよくて、お料理するたびに本当に爽快。
心が整うお道具に出会えた!そんな喜びをかみしめています。
そして、先日、
クリストフルのイベントは、ヌーヴェルシノワズリのしつらえで無事に終了しました。
想像以上にご好評頂き、嬉しい限り。追ってレポートいたしますので、どうぞご期待下さい。
では、今週末が桜のピークでしょうか。どうぞ皆様、素敵な花週末を!
*釜浅商店
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