デコラトリスによる洗練探しの旅

ソファーのオーダー

こんにちは。デコラトリスの多賀谷洋子です。

芍薬の季節になりましたね。

大好きな初夏の花で、香りもエレガント。開花調整に気を使いますが、この存在感を出せる花材はそう無いため、使う頻度が高くなります。

クリストフル青山本店では、さっそくシャンーパーニュクーラーのアレンジをディスプレイ。

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菖蒲や小花、蔓系など、このシーズンならではのニュアンスパープルもミックス。

こちらの芍薬、通常のものよりかなりの大輪サイズで、ひときわ優雅な雰囲気を放っています。

青山通りにいらした際には是非お立ちよりくださいませ!

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さて、ずるずると先延ばしにしていた自宅のソファーの買い替え、ようやくイメージが浮かんできました。

某イタリアブランドで気に入ったものがありましたが、生地はブランドオリジナルのものからセレクトと選択肢が少ない上、まさかの10ヶ月以上待ち!

テキスタイルには人一倍拘りたい私としては若干物足りず、思考を切り替えオーダーすることに。さっそく、コーディネーター御用達のインテリアショールームに足を運びます。

ソファを見に来たはずが、ショールームを見渡すと、ラウンジチェアなどアクセントになりそうな椅子がたくさん。

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下は、テキスタイルのみならず、フレーム木材もグレージュ塗装でシック。

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フィリップスタルクの名作「ルイ・ゴースト」が示すように、椅子の印象を左右するのは形状というよりは、素材や質感。

張地でこんなにも印象が変わるので、テキスタイルを吟味することはとても大切。そう思いながら向かった先は、中目黒「マナトレーディング」のショールーム。同時並行で張地も選んでいくのです。

あらかじめご用意いただいたサンプル帳を開き、候補の布に付箋を付けていきます。

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ちょうど、昨年、同じ部屋のカーテンもこちらで購入したので、ドレープに使用した「エリティス」のヴェルヴェット生地サンプルを出して頂き、相性をチェック。

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↑グレージュは好みですが、拙宅ドレープの青みと喧嘩しています。

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家具がインディゴブルーなので、青系のデニムっぽいものも気になります。

↓抜け感があってよいかも。生地が余ったらクッションも作ろう。等々、仕上がったリビングルームを妄想しながら小一時間、候補生地をいくつかピックアップ。

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気に入ったものの幅が足りない、本国で製造中止など、結局、候補の半分になってしまいましたが、持ち帰り用の生地サンプルカットを頂き、自宅での太陽光と照明、異なる光源での色の見え方を確認します。

カーテンやソファなど、部屋の印象を左右するような色面積の大きいものは、可能であれば発注前にサンプルカットで確認することを強くお勧めします。

現地で見る場合と自宅では、印象がすごく変わることが多く、気に入ったはずの色が「あら、こんなだった?!」となることが少なくないからです。

生地はセレクトできたものの、ベースとなるソファ本体がまだ決まらず、これからもショールーム巡りは続きそうですが、インテリアテキスタイル選びのご参考にでもして頂けると嬉しいです。

またご報告しますね!

いつもお読み下さり、ありがとうございます。素敵な初夏をお迎えくださいますように。

 

 

 

 

 

 

多賀谷洋子

食空間デコレーター。雑誌編集、外資系客室乗務員を経て、テーブルコーディネーターに。ブライダルやパーティ、商業施設から個人宅まで幅広くインテリアデコレーション手がける。雑誌やレシピ本のスタイリングでも活躍。パリスタイル主宰、フランスチーズ鑑評騎士の会 チーズシュヴァリエの顔も持つ。著書「美しくなるチーズレシピ:“チーズは太らない!”ダイエットも、アンチエイジングもチーズにおまかせ!」が話題。

http://paristyle.jp/

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